拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
桂離宮を見学された方、このブログの読者で何人ぐらいいらっしゃるだろうか?
一般的に秋が良いと言われるが、その時期は抽選が激戦になるため、泣く泣く真夏の炎天下(or真冬)、朝もはよから集合させられた経験をお持ちの方も多いかと。実は私も_| ̄|○
さて。
この桂離宮、通用門の真正面に、池への景色を遮るように大きなソテツが植えられているのをご記憶の人も多いと思う。何しろぼうぼうに生えてましたからね(^^;)
純和風、日本の美の極致(byブルーノ・タウト)な桂離宮に南国風のソテツとは異な感じがするが、
実はこれ、島津家からの献上品なのだという。(宮内庁公式パンフによる)
ところが
島津家と桂離宮を建てた八条宮家とは管見では全く接点がないのである。
初代・智仁親王は正室は京極家出身、交友関係を見ても島津家までつながらないように思える。
二代・智忠親王は正室は加賀前田家出身、やはり交友関係を見ても島津家までつながらないように見える。
もしかしたら、桂離宮を建てた時点ではなく、かなり後になって島津家からもらったものなのだろうか?にしても、八条宮家(後「桂宮家」と改称)は最後まで島津家とそこまでの関係があったようには見えないので…ご存じの方、御教示御願いします。
一般的に秋が良いと言われるが、その時期は抽選が激戦になるため、泣く泣く真夏の炎天下(or真冬)、朝もはよから集合させられた経験をお持ちの方も多いかと。実は私も_| ̄|○
さて。
この桂離宮、通用門の真正面に、池への景色を遮るように大きなソテツが植えられているのをご記憶の人も多いと思う。何しろぼうぼうに生えてましたからね(^^;)
純和風、日本の美の極致(byブルーノ・タウト)な桂離宮に南国風のソテツとは異な感じがするが、
実はこれ、島津家からの献上品なのだという。(宮内庁公式パンフによる)
ところが
島津家と桂離宮を建てた八条宮家とは管見では全く接点がないのである。
初代・智仁親王は正室は京極家出身、交友関係を見ても島津家までつながらないように思える。
二代・智忠親王は正室は加賀前田家出身、やはり交友関係を見ても島津家までつながらないように見える。
もしかしたら、桂離宮を建てた時点ではなく、かなり後になって島津家からもらったものなのだろうか?にしても、八条宮家(後「桂宮家」と改称)は最後まで島津家とそこまでの関係があったようには見えないので…ご存じの方、御教示御願いします。
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yahoo!で紹介されていたので見に行った。
上田定緒コレクション 江戸時代の物価換算表
こちらで紹介されているのは料金表のみだが、実際の所は物価の現代価格換算というのはなかなか難しい物があると思う。物の価値というのも時代で変動しますからね。参考程度までに。
にしても「いい仕事してますね~」ヾ(^^;)楽長次郎の茶碗が1000万円単位で取り引きされているというのはやっぱり昔もそうだったのかー、と。でも今もそれくらいで取り引きされていると思うから、実は数百年の時を隔ててもあんまりインフレしてない物の一つかも?
意外に高いと思ったのが「本」新刊本は4950円ぐらいと言う事ですから、現代では大学の先生の専門書ぐらいの値段かと。江戸時代にはけっこう貸本屋が流行ったという話も聞いたことがあるが、ナルホド納得。
旅行では宿(たぶん旅籠かな?)の1泊2食付き4000円強というのは安いかな。でもよく考えれば旅籠は相部屋だったのだった。現在でもユースホステルとかドミトリーはこれくらいだし、こんなもんか。
ビックリしたのは食べ物類。現在よりかなり高いと思いませんか。豆腐は1丁で880円ぐらいしたとか(○。○)意外に安いと思ったのはお菓子で、大福1個66円也。まあ大きさが今より小さいとか甘さが殆どない(=砂糖ほとんど使ってない)かも知れませんが…。
興味深いのが「女の身売り代」。娘の身売りは330万円、妻の身売りは528万円。これって、何かいろいろ考えてしまうんですが…ヾ(--;) 一方で、大奥の上臈御年寄がせしめる賄賂は6600万円/年。うーむ。
トータルで見ると、江戸時代は現在より(意外にも)総じて物価が高く、一般庶民が生活するのは今よりかなりきつかったように思います。
ソレデモエドジダイハスバラシイジダイトオモイマスカ?
おまけ
上田定緒(うえだ・ていお)氏というのは、在野の風俗史(服飾史)研究家のようだが、師匠は画家の吉川観方氏らしい。吉川氏の本、古本で買ったことがある。
上田定緒コレクション 江戸時代の物価換算表
こちらで紹介されているのは料金表のみだが、実際の所は物価の現代価格換算というのはなかなか難しい物があると思う。物の価値というのも時代で変動しますからね。参考程度までに。
にしても「いい仕事してますね~」ヾ(^^;)楽長次郎の茶碗が1000万円単位で取り引きされているというのはやっぱり昔もそうだったのかー、と。でも今もそれくらいで取り引きされていると思うから、実は数百年の時を隔ててもあんまりインフレしてない物の一つかも?
意外に高いと思ったのが「本」新刊本は4950円ぐらいと言う事ですから、現代では大学の先生の専門書ぐらいの値段かと。江戸時代にはけっこう貸本屋が流行ったという話も聞いたことがあるが、ナルホド納得。
旅行では宿(たぶん旅籠かな?)の1泊2食付き4000円強というのは安いかな。でもよく考えれば旅籠は相部屋だったのだった。現在でもユースホステルとかドミトリーはこれくらいだし、こんなもんか。
ビックリしたのは食べ物類。現在よりかなり高いと思いませんか。豆腐は1丁で880円ぐらいしたとか(○。○)意外に安いと思ったのはお菓子で、大福1個66円也。まあ大きさが今より小さいとか甘さが殆どない(=砂糖ほとんど使ってない)かも知れませんが…。
興味深いのが「女の身売り代」。娘の身売りは330万円、妻の身売りは528万円。これって、何かいろいろ考えてしまうんですが…ヾ(--;) 一方で、大奥の上臈御年寄がせしめる賄賂は6600万円/年。うーむ。
トータルで見ると、江戸時代は現在より(意外にも)総じて物価が高く、一般庶民が生活するのは今よりかなりきつかったように思います。
ソレデモエドジダイハスバラシイジダイトオモイマスカ?
おまけ
上田定緒(うえだ・ていお)氏というのは、在野の風俗史(服飾史)研究家のようだが、師匠は画家の吉川観方氏らしい。吉川氏の本、古本で買ったことがある。
拙ブログ関連エントリはこちら
表題のシリーズには興味があるのだが、なかなか読めず、今回借りた『永田鉄山』が初めて。
…今田さんやってなかったら、わざわざこの人から入手しなかったと思う(^^;)たぶん他の人のを入手していたと
さて
巻末に今後のラインアップがのっていたのだがなかなか興味深い。
・卑弥呼をあの古田武彦氏が担当しているらしい。ちなみにまだ未刊。更にちなみに、タイトルは「俾弥呼」。ついでに「ひみこ」と呼ばず「ひみか」と言うそうだ。それにしても古田氏まだ生きてたのかヾ(--;)
・斉明天皇、天武天皇、持統天皇はラインアップされているが、天智天皇(斉明の息子、天武の兄、持統の父)は入っていなかった
・同様に藤原鎌足はラインアップされてなかったが息子の藤原不比等はラインアップされていた(ちなみに担当予定は荒木敏夫氏)。私の記憶では最初の不比等の評伝は朝日選書の上田正昭氏による物だが、その後書きには「父に比べて無名」とされていた。それが今では朝日選書版、人物叢書版(ちなみに著者は高島正人氏),それにこのミネルヴァ版も出るとは。隔世の感。なお私は朝日選書も人物叢書も持ってたりするかくれ不比等マニアかも知れないヾ(^^;)
・私の高校時代の恩師が担当する物がある(○。○) ※ちなみにどれかはないしょw
・島津義久/義弘がラインアップされていた 義弘の伝記は山ほど出ているが評伝ではなく小説レベルだし、有名な『島津義弘の賭け』は義弘前半生がどうでもいいレベルだしヾ(^^;)、義久に関しては既に桐野作人氏『島津義久』があるが、これも体裁は小説。つまり今回のミネルヴァは義久/義弘の評伝としては史上初めての物かも知れない。ちなみに担当予定は福島金治氏。期待して待ちます。
・西郷隆盛がラインアップされてなかった… ※ちなみに大久保利通はあり。大山巌は無し。
・何と石原莞爾がラインアップされていた⊂(。Д。⊂⌒`つ ちなみに担当は『キメラ―満洲国の肖像
』の著者でもある山室信一氏なので莞爾マニアにはかなりきつい内容になることが予想されます。個人的には『石原莞爾―生涯とその時代
』が既にあるのでこれ必要あるのかなという気もヾ(--;)
・北垣国道、田辺朔郎という地味な人物がラインアップされているのは、ミネルヴァが京都の会社だからでしょう。
・現代編を見ると竹下登とか美空ひばりとか最近生きてた人も一杯いる。この人等ももう歴史の向こうの人なのね。同時代人としては(^^;)ショック。
総じて見ると古代、中世が意外に少なくて近現代の人物が非常に多い印象です。
よく比較される老舗シリーズ「人物叢書」(吉川弘文館)と比較すると面白いかも。
表題のシリーズには興味があるのだが、なかなか読めず、今回借りた『永田鉄山』が初めて。
…今田さんやってなかったら、わざわざこの人から入手しなかったと思う(^^;)たぶん他の人のを入手していたと
さて
巻末に今後のラインアップがのっていたのだがなかなか興味深い。
・卑弥呼をあの古田武彦氏が担当しているらしい。ちなみにまだ未刊。更にちなみに、タイトルは「俾弥呼」。ついでに「ひみこ」と呼ばず「ひみか」と言うそうだ。それにしても古田氏まだ生きてたのかヾ(--;)
・斉明天皇、天武天皇、持統天皇はラインアップされているが、天智天皇(斉明の息子、天武の兄、持統の父)は入っていなかった
・同様に藤原鎌足はラインアップされてなかったが息子の藤原不比等はラインアップされていた(ちなみに担当予定は荒木敏夫氏)。私の記憶では最初の不比等の評伝は朝日選書の上田正昭氏による物だが、その後書きには「父に比べて無名」とされていた。それが今では朝日選書版、人物叢書版(ちなみに著者は高島正人氏),それにこのミネルヴァ版も出るとは。隔世の感。なお私は朝日選書も人物叢書も持ってたりするかくれ不比等マニアかも知れないヾ(^^;)
・私の高校時代の恩師が担当する物がある(○。○) ※ちなみにどれかはないしょw
・島津義久/義弘がラインアップされていた 義弘の伝記は山ほど出ているが評伝ではなく小説レベルだし、有名な『島津義弘の賭け』は義弘前半生がどうでもいいレベルだしヾ(^^;)、義久に関しては既に桐野作人氏『島津義久』があるが、これも体裁は小説。つまり今回のミネルヴァは義久/義弘の評伝としては史上初めての物かも知れない。ちなみに担当予定は福島金治氏。期待して待ちます。
・西郷隆盛がラインアップされてなかった… ※ちなみに大久保利通はあり。大山巌は無し。
・何と石原莞爾がラインアップされていた⊂(。Д。⊂⌒`つ ちなみに担当は『キメラ―満洲国の肖像
・北垣国道、田辺朔郎という地味な人物がラインアップされているのは、ミネルヴァが京都の会社だからでしょう。
・現代編を見ると竹下登とか美空ひばりとか最近生きてた人も一杯いる。この人等ももう歴史の向こうの人なのね。同時代人としては(^^;)ショック。
総じて見ると古代、中世が意外に少なくて近現代の人物が非常に多い印象です。
よく比較される老舗シリーズ「人物叢書」(吉川弘文館)と比較すると面白いかも。
こちらのエントリについたコメントからの派生になります。
元々のエントリのネタ(大河ドラマ)からかなり脱線してきたので取りあえず独立させてみました。
南九州の中世城郭の研究では大家の三木靖先生。その三木先生が「鹿児島城大曲輪説」(と勝手に呼称したがいいんだろうか…)の証拠として出した「鹿児島城絵図」。
冗談でネット上にないか探してみたんですよ
…
あった。
恐らくこれでは無かろうか。
鹿児島県立図書館「貴重資料のご紹介>鹿児島城下の歩み 薩藩御城下絵図「鹿児島」」
http://www.library.pref.kagoshima.jp/honkan/?p=503
このHPの説明によると寛文10年頃(1670年頃)に書かれた掛け軸とのこと。現存する鹿児島城を描いた絵/図面では最も古い物という。
元々のエントリのネタ(大河ドラマ)からかなり脱線してきたので取りあえず独立させてみました。
南九州の中世城郭の研究では大家の三木靖先生。その三木先生が「鹿児島城大曲輪説」(と勝手に呼称したがいいんだろうか…)の証拠として出した「鹿児島城絵図」。
冗談でネット上にないか探してみたんですよ
…
あった。
恐らくこれでは無かろうか。
鹿児島県立図書館「貴重資料のご紹介>鹿児島城下の歩み 薩藩御城下絵図「鹿児島」」
http://www.library.pref.kagoshima.jp/honkan/?p=503
このHPの説明によると寛文10年頃(1670年頃)に書かれた掛け軸とのこと。現存する鹿児島城を描いた絵/図面では最も古い物という。