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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
前の話はこちらです。 前編 後編



実は、図書館で検索していて偶然に『学徒出陣の記録』には続編があったことを知る。
今回借りて参りました。
 『学徒出陣から五十年』
前作は中公新書というメジャーどころから出されたのですが、こちらはどうも自費出版だったようで、それが気が付かなかった一因かと思われます。ただ、本自体のパッと見た目は中公新書っぽいんだよなあ(^^;)

実はこの本がだされた1993年(平成4年)時点で、この記事のネタ主ヾ(--;)・土田直鎮氏はガンのため死去されています…なので、前回(昭和43年)以後の考え方の変遷などを伺う文章が載せられていないのが残念なのですが、亡くなる直前に書かれたコラムなどが掲載されており、戦後の土田氏の歩みを伺うことは可能です。
こちらの本と、『歴史と私』(中公新書)を併用して、「過激な歴史学徒」土田直鎮青年がその後どうなったのかを、簡単にたどってみる。

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「播磨の犬寺」…と言っても兵庫県民でも知らない人の方が多いかも知れない。
が!実は1300年ぐらい歴史のあるお寺のようで、公式HPもちゃんと存在している。こちら
ちなみに正式名は「法楽寺」という…が、公式アドレスが既に「犬寺(inudera)」。
…最近更新されてないのが心配だがヾ(--;)

という、自分のことを棚に上げた話はおいといて

このお寺には極めて独自性の高い奇妙な創建説話が伝わっている。管見では、他の寺では同じ話を聞いたことがない。少なくともこのお寺の近隣で同じ説話を持っているところは見たことがない。公式HPから引用してみよう
 大化年間、現在の兵庫県神崎郡神河町に枚夫長者という豪族がいた。彼には子供がいなかったが、二匹の愛犬を我が子のようにかわいがっていた。

 そのころ都で戦が起こり、枚夫長者もその戦に従軍することになった。

 その留守中家来と枚夫長者の妻が不倫関係となり、やがて帰ってきた枚夫長者を狩りに誘い出し殺そうとした。その危ないところを助けたのが、二匹の愛犬たちだった。

 大変感激した枚夫長者は愛犬の死後、私財をなげうって伽藍を建立した。

以後、三度野火が迫るも千手観世音菩薩の霊験か、伽藍には被害がなかったという。そのことが、桓武天皇のお耳に達し当山を「官寺」とした。
http://www.inudera.com/engi.html
実はこの話、初出は「元亨釈書」という鎌倉時代に成立した日本仏教史解説本で、次に出てくるのが室町時代に成立した「峰相記」という播磨国の寺社解説本。両方でちょっと字が違ったりする個所もある(主人公の名前が「元号釈書」では”枚夫(ひふ)”「峰相記」では“秀符(ひふ)”)が、ほぼ上記で紹介したのと同じ内容である。
・「元亨釈書」版はこちら
・「峰相記」版はこちら

余りにも興味深い説話なので、地元の郷土誌かなんかで既に論究されているだろうと思った
ら、何と意外なことに郷土誌自体が存在してないことを今頃確認(○。○)
…拙ブログのネタ元・島津氏関係では各市町の郷土誌に大変お世話になったので、「鹿児島県でもこんなにあるから、兵庫県でも」と思ったのが大間違い_| ̄|○というか鹿児島のことなめててごめんなさい
ネットで検索してみたが、この話をネタにしている論文や本の類はないようだ…。地元の観光協会などで話に触れているのは以下の通り
神河町観光協会「播磨犬寺物語」(pdf)
兵庫県教育委員会「犬寺物語」(pdf)
但し両方共話を紹介しているだけで、その背景などを詳しく検証した物ではない。

図書館で調べた所、『兵庫県史』では論究無し、また一般向けの『兵庫史を歩く』『新兵庫史を歩く』『新兵庫史を歩く2』(以上NHK神戸放送局/神戸新聞総合出版センター)、『播磨史の謎に迫る』(播磨学研究所/神戸新聞総合出版センター)を見たが、「犬寺」「法楽寺」の名前すら出てこない_| ̄|○

学術的に検証してそうな論文はciniiで検索した限りでは以下の物だけのようだ。
・『犬寺縁起絵巻』の成立 : 付・翻刻(徳田和夫、学習院女子大学紀要 1, 43-68, 1999)
・再び『犬寺縁起絵巻』について(徳田和夫、学習院女子大学紀要 2, 1-13, 2000)
「犬寺縁起絵巻」は先述の話を元に江戸時代に描かれた絵巻物で、内容に脚色が入っているという。現在は大阪市立美術館所蔵。

…こんな面白いネタなのに、何と全く手つかず状態だった…(-_-;)
が!こういうネタこそばんないの好物(ヲイ)
今まで拙ブログで「このネタ手つかず!」…と食い散らしたネタは以下の通り数知れず?ヾ(^^;)
島津義弘のあの肖像画
「昭和15年在神戸英国領事館襲撃事件」について
こんな美味しいお話に食いつかない方が勿体ないでしょう!?

…ということで、この辺が切りが良いので、次回に続くということで_(。_゜)/。

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ところで、実際「正倉院文書」に”○○尊”という単語は何回出てくるのだろうか。
東大史料編纂所データベースを元に検索してみて管見に引っかかった物をリストしてみました。

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実は東大史料編纂所データベースの『大日本古文書』を用があって検索していたときに偶然見つけたんだが
○造東大寺司解案(続々修16帙1)
(中略)
                         大輔藤原朝臣
 八巻金光明経□一部八巻 依式部尊十五年九月廿日宣所奉写者
                  可着経一丈六尺巻別二尺 軸八枚
(後略)
https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/image/idata/850/8500/05/0010/0377.tif
『大日本古文書』の注釈によると「式部尊藤原朝臣」を藤原豊成としている。…が、実は豊成は式部省関連の役職に就いたことがないのである。
養老7年(723年) 日付不詳:内舎人兼兵部大丞
神亀元年(724年) 2月22日:従五位下。日付不詳:兵部少輔
天平4年(732年) 正月20日:従五位上
天平9年(737年) 2月14日:正五位上(越階)。9月28日:従四位下。12月12日:参議、兵部卿
天平11年(739年) 正月13日:正四位下(越階)
天平12年(740年) 正月:兼中衛大将
天平14年(740年) 日付不詳:兼中務卿
天平15年(743年) 5月5日:従三位、中納言、中衛大将如元
天平18年(746年) 4月5日:東海道鎮撫使
天平20年(748年) 3月22日:従二位、大納言、中衛大将如元
天平感宝元年(749年) 4月14日:右大臣
天平勝宝6年(754年) 11月1日:東山道巡察使
天平勝宝8年(756年) 5月3日:御装束司(聖武上皇崩御)
天平勝宝9年(757年) 5月20日:正二位。7月12日:大宰員外帥、停右大臣
天平宝字8年(764年) 9月14日:復右大臣。9月20日:従一位

wikipediaより引用 スイマセン手抜きで(^^;)
天平15年には豊成は中納言兼中衛大将。式部卿兼任…は考えられなくもないが、文書では「式部大輔」と書いてある。中納言クラスの藤原豊成のような人物が次官の大輔兼任というのは考えづらい。また、この頃の式部卿は知太政官事だった鈴鹿王(『続日本紀』天平17年9月4日条)と推定される。
では、この文書に書かれた「天平15年9月20日」の時点で式部大輔に就いていた藤原氏は誰なのか?…これは藤原八束しか考えられない。『続日本紀』天平神護2年3月条の薨伝で在籍年月不詳だが「正五位下式部大輔兼右衛士督」とあること、同じ『続日本紀』天平13年12月に右衛士督(当時従五位上)に、天平15年5月に従五位上から正五位下に昇進していることから類推される。「正倉院文書」天平17年2月24日の文書(続々修35帙6巻、『大日本古文書』2-395)に「従四位下行右衛士督兼大輔藤原朝臣」と書かれている人物も藤原八束を指すというのが通説。

ただ、『大日本古文書』自体が翻刻する時点で間違った可能性もあるので、念のため影印本も入手してみることに。『正倉院古文書影印集成』というのが影印本らしいんだが…なんと当該文書はまだ所収されてないことが判明⊂(。Д。⊂⌒`つ。マイクロフィルム化はされているようなんだが、これがまたほとんどの大学で所蔵してないという代物・゚・(´Д⊂ヽ・゚・
…と言う事で、遠路はるばる宮城県からcopyを取り寄せました。
まさか石原完爾ネタ以外で宮城県からcopyを取り寄せる羽目になるとは思わなかった(^^;)。

実物copyを見た第一印象 予想と大違いで愕然…
表面は清書っぽいと聞いていた(『大日本古文書』の説明もそう書いてあった)のだが、全然清書っぽくない…と言うかすごい下手字ヾ(--;)。どういう事なんだこの文書。
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