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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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前の話はこちら

どうも柴りんヾ(^^;)こと柴山兼四郎陸軍次官閣下の回想録があるみたいなので取り寄せてみました。
…これがどうも自費出版らしく、どこの図書館探してもなくて大変でした。
※国立国会図書館にはあるのですが、取り寄せてもかなり離れた中央図書館に見に行かないといけないので…
やっと見つけた一冊を借りることが出来ました。

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読んでみていろいろ解決!入手したかいがありました。

気になったところを箇条書き
・柴りんはかなり遠回りして陸軍に入ったために、軸重という日陰の部署に配属されてしまった
・が、その後参謀本部支那班に配属されたことで出世のイトグチをつかむ
・張学良とはかなり親密なお友達になる
・後に日本によって傀儡政府の首相となった汪兆銘とも親密なお友達
・後から張学良顧問になった今田新太郎とはどうも一緒に仕事をした形跡がない
・満州事変の真相を語ってくれているのは貴重なのだが(この回想録を書いたのは昭和25年頃)、最初は人名イニシャルなのに、次のページでは全員実名で書いてる_(。_゜)/伏せ字意味なし!
・柴りんは梅津美治郎派というかなり特殊なポジション
・なので、梅津と対立した石原莞爾は大嫌い
・でも東条英機も大嫌い ※東条に故無きしごきにあったのが理由
・太平洋戦争末期に陸軍次官に任ぜられるも、皇居が米軍の空襲に遭ってしまい、その心労から70kgオーバーだった体重が40kg台まで落ちてしまい、8月15日は何と病院で迎える羽目に
・昭和23年という中途半端な年にいきなり戦犯となって中国に送られてしまう 土肥原賢二を擁護したのが理由らしい
・その後無事生還、晩年は軍人恩給の復活に命を捧げる

後に附録?として戦犯として上海監獄に送られていたときの日記がついていたのだが、これが申し訳ないのだがかなり面白い。
・息子が証拠物件を紛失した(それをまたけろっとした調子でリアルメールしてきたらしい)のに激怒の柴りん。
・ともかく環境が酷い(上海監獄は無茶苦茶汚かった模様)のに関するボヤキが山のように。わからんでもない。
・…が、規則正しい生活が良かったのかどうか体重が増えてしまい、監獄仲間から「流石柴りん、中国に向いてるよね!」というありがたくないお褒めの言葉を…
・基本的に食料は自前調達主義の上海監獄。自炊の腕が上達。食事を分け合い、現役時代には疎遠だった軍人さんとも仲間意識UP
・蒋介石が毛沢東中共軍に押しまくられ、どうも無罪放免になりそうという噂を聞いて (゚∀゚) の柴りん。
・…が、その前に即席裁判で懲役7年とされてしまい「こんなええ加減な国嫌い!二度と中国人と友達にならない!」と号泣
・巣鴨プリズンの環境が良くなったという噂を聞くと、「一日も早く巣鴨に移送されないかな~」と指折り待つ
・連絡役(と言ってもこれも柴りん同様囚人)の茂川秀和(陸士30期、ちなみに今田の親友)が脳溢血で倒れそうと言う話を聞いて「ちょwwwww俺より若いのに今倒れられると困る~」とちょっと慌てる
・その後想定通り巣鴨に移送完了 以後は快適な囚人ライフ 昭和26年に無事無罪放免
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