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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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先日このエントリで蘆構橋事件前後の今田さん周辺の人物を調べていて気が付いたのだが、

表題の柴山兼四郎さん。
実は満州事変時の今田の直属上司だったんですね。
しかも、経歴がかなりユニーク。
旧制下妻中学校卒→拓殖大学にはいるが…→中退しちゃった(○。○)→陸軍士官学校に入り直す→陸軍の日陰の部署・軸重隊に配属される…→そこから陸軍大学校に入学→以後、努力で重要なポストを渡り歩き…→陸軍次官に
…という、ちょっと普通じゃあり得ないコースです。
(通常の陸軍の出世コース:陸軍幼年学校→士官学校→陸軍大学校 しかも歩兵将校ならばっちりだったらしい 今田は典型的なこれ)

しかし、日中戦争回避派という点で強力タッグを組んだこの元師弟?結局石原莞爾の失脚と共に今田が中央を去るとその後はほとんど接点が無く、柴山は堅実に中央で要職を務めたのに対し、今田は最後は西部ニューギニアで瀕死の目に会うという…

というか、張学良軍事顧問として一緒に働いたことあるのか?この2人???

参考
満州事変直後の柴山さん講演録 こちら
当時私は中央の命に寄りまして内地に招致されて、東京に滞在しておったのでありますが
え゛ 現場にいなかったの(○。○)
この講演録、時代を感じさせる箇所もありますが、なかなか興味深い内容です(特に張学良についてはかなり擁護してます)。
後、本来はあの永田鉄山が講演者だったのに急に代役に立てられたのが柴山さんだったようだ。客は「え~今をときめく永田さんじゃないの~?」と当初はがっくりしたと思うのですが、最後はけっこう柴りんヾ(--;)の話に引き込まれたのではなかろうかと思います。だって「ここだけの秘密の話」とか結構話し上手なんだもん。(この秘密の話は当然講演録には「速記中断」として書かれてない、残念)

おまけ

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肝心なのはそ顯問府の今田大尉を同志に加えたことは、石原の鋭い着眼といえよう。
http://books.google.co.jp/books?hl=ja&id=t6yxAAAAIAAJ&dq=%E8%B5%A4%E3%81%84%E5%A4%95%E9%99%BD%E3%81%AE%E6%BA%80%E5%B7%9E%E9%87%8E%E3%81%8C%E5%8E%9F%E3%81%AB&q=%E4%BB%8A%E7%94%B0%E5%A4%A7%E5%B0%89#search_anchor
いやだから、順番だから(詳細は拙ブログ参照)
やっぱりあれか、阪本芳直論文は石原莞爾or満州事変マニアヾ(--;)には全然見向きもされてないようだな
初出が「みすず」、所収が『中江丑吉の肖像』では見落とされるのも仕方ないかも…
が!21世紀に突入以後に刊行された本でこれにあたってなかったらずぼらと言われても仕方ないと思うぞ CINIIとか国立国会図書館サーチで「今田新太郎」でひくと確実にヒットするのに…
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