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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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島津氏のことをいろいろ調べていて、やはり残念なのが
廃仏毀釈
鹿児島県はおそらく日本一廃仏毀釈を派手にやってしまった県で、江戸時代以前に建てられた寺はほぼ壊滅しています。この結果
歴代島津氏がいろいろ寄付してきた仏像とかご先祖の肖像画とかいろいろ、ほぼ消滅しています_| ̄|○
一部は「薩藩名勝誌」(『鹿児島県史料』『鹿児島県史料集』所収、史料集所収の方が絵が多いのでお奨め)「三国名勝図会」等に紹介されているけれど、写真は当然、図も仏像等まで網羅されているわけではないので、ここから文章で想像力をたくましくしても、私の貧困な脳味噌では限度がある。

いろいろ調べていくうちに、改易されていて子孫も滅亡した一族でも木像とか肖像画が残っていることがあるのに島津氏はこういうていたらくって…

…この思い切りの良さというのが、明治維新でリーダーシップを取れる原動力になったと思うんですけれど、喪う物の大きさも半端じゃない。が、それをさらっと忘れてしまえて前進あるのみなのが鹿児島の人の強みであるけど、弱点でもあると思うんですよね。過去の歴史を振り返るよすがが近年ぼこぼこと建てられた銅像(それもほぼ明治維新の関係者限定)ってあまりにも寂しい状態なんですが。
鹿児島にとっては明治維新以外は歴史じゃないのか?

ちなみに、廃仏毀釈のあとは鹿児島県は浄土真宗布教地の草刈り場状態となり、現在は「浄土真宗徒じゃないと人じゃない」(いいすぎ)という状態。
調べ物をするときに鹿児島県の自治体史にお世話になることが多いのだが、浄土真宗に関する褒めちぎりぶりは、正直言って気持ち悪いくらいです。例えば「○○(人物名)は念仏の力により△△する事が出来た」という表現は江戸時代の庶民生活を記述した項目のあちこちで見られます。真宗の批判を書けない風潮でもあるのかな。
それもこれも、藩政時代に浄土真宗が厳しく禁止されていた(一向宗禁制)ことで、かえって民衆の間には浄土真宗に対する憧れが強くなり、結果こうなっちゃったようですが…反動強すぎる。京都のような浄土真宗の本山の近くで生まれ育った私のようなものから言わせてもらうと、もうそりゃいろんな噂を聞きますから、そんないいもんじゃな(以下自粛)


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何でこんな事を思ったかというと、当方の母がネイティブカゴシマンなのだが
鹿児島の偉人といえば西郷丼と島津斉彬…そうそう、去年の大河のおかげでそこに篤姫が加わりました(T∀T)
「大久保利通」と聞いたら「誰それ?」だし…。
まー、鹿児島県人じゃなくても歴史に興味のない人ってこのレベルが普通なんでしょうねぇ…(つд`)
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