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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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先日BSジャパンで放送していたのを録画して、今頃拝見しました(^^;)
さる2003年にタリバン(ターリバン)による爆破でほぼ完全に消滅してしまったバーミヤンの石窟をCGで建設当時の状態まで復元するという、コンピューターって素晴らしいですね!…っていう番組でした。しかし、それでも本物にはやはりかなわないわけで…うむむ。

実はこのバーミヤン石窟、破壊前はもちろん破壊されてから後も、盗掘などで相当量の壁画や石仏が海外に流出したのではと推測されています。盗掘は当然犯罪なんですけど、このバーミヤンのように偏執的宗教団体による破壊などの現実を見せられると、まだ盗掘とかで海外に流出した方がマシとすら思えます。


このタリバンみたいな恥ずかしいことが、実は日本でもありました。それもほんの120年ほど前です。

明治維新の直後、新政府派の思想背景となっていた国学が極端に先鋭化し、廃仏毀釈運動が起こります。
当初は神仏習合が進んでいた日本の寺社仏閣を単純に寺と神社にわけるだけという条例だったのが、一気に新政府では歯止めが利かないほどになり、大規模な寺の打ち壊し運動になりました。
その廃仏毀釈が日本で最も盛んだったのが鹿児島県です。仏教(特に禅宗)に帰依していた島津氏らによって建てられた1000以上あったという寺が2,3年で0軒になったというのですからすさまじいです。島津氏らによって大量に寄進されていた仏像などは
「鹿児島県が日本で最も進んだ場所であることを示すため」
という理由によって、ほとんどが焼却処分されたと記録は伝えています。
心ある人によってこの危機を逃れたわずかな物も、明治10年の西南戦争でほとんどが罹災・官軍による強奪の被害にあったのは以前拙ブログでも言及したことがあります。

バーミヤンの壁画とか仏像みたいに、鹿児島の仏像とか仏画とか、島津義久の肖像画とか(結局それかよ)、国外流出してアメリカとかヨーロッパ辺りに眠ってないですかねぇ…。

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