続々 春宋（春栄）は誰?

前回までの話　１　２

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前回指摘していた資料が地元になかったので、前住所の図書館から取り寄せました。
京都府立図書館の担当者の方、お手数かけました<(_ _)>

ちなみに資料名は　『激動期の島津氏』（鹿児島県立歴史資料センター黎明館　編）　です。

で、結果なんですが…

義久、義弘、久保、忠恒、伊集院忠棟、長寿院盛淳、上井里兼
この６名しか載ってないヽ(`Д´)ﾉ
おのれこの役たたずめヾ(^^;)

でも念のため追記
義久、義弘、久保、忠恒は省略
忠棟は前回記事参照
長寿院盛淳：一起日純居士（本藩人物誌）
上井里兼：梅北了香居士（本藩人物誌）

上記２人のうち上井里兼は義弘の家老という事で、逆修墓を一緒に立てた可能性自体が低いと思われます。

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後、またまた思いついたことがあるのですが、
それは墓石の配置についてです。

「天子南面す臣下北面す」という言葉をご存じでしょうか。まあ、読んで字の通りのお話なんですが(苦笑)
この時、天子様の重臣は両脇に並ぶのですが、さあ、位の高いのは向かってどちら側でしょう？
…
雛人形を飾らされたことのある方は、随身の左大臣と右大臣を並べるときに苦労された経験があるかと思います。
左大臣＞右大臣なので、左大臣は向かって…右に置くのが正解。左大臣だからって向かって左に置いたりしてませんよね(^^;)天子様の左に立つから「左大臣」なのです。だから向かって見た場合は右側になります。

上記のルールを踏まえて、問題の墓石が立てられたとすると
向かって左(＝右大臣)が平田増宗なので、向かって右（＝「春宗（春栄）」）の主は平田増宗より上のクラスの重臣という事になります。増宗より上の重臣となると、人数は絞られてくると思うのですが…。