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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
拙HP「大橋局」はこちらを。

拙HPの記述はなるべく原史料に当たるようにしているのですが、この大橋局に関しては『人物事典 江戸城大奥の女たち 』(卜部典子著)を参照しました。というのも、卜部氏が当たったという「視聴草」を所蔵している図書館が近隣になく、非常に入手困難で確認が難しかったからです。

その後、影印本『視聴草』目次索引 があることを知り、それを入手したところ
なんと「視聴草」というのは一冊の本としてテーマを決めて上梓された物ではなく、江戸時代に販売されたいろんな書物を一冊にとじた物であることを知りました(○。○)
そして「視聴草」全体で百科事典ほどの本が17冊もあるというトンデモナイ物量の物であることも…⊂(。Д。⊂⌒`つ
そこで、やはり「原史料に当たって大橋局の記述を確認すべきではないか」と思い、上記の目次から怪しげな文書をリストアップ、その文書が掲載されている本のみを取り寄せて確認することにしました(購入は無理なんで、大きな図書館に依頼して取り寄せました…)。

その結果ですが

多くの史料が崩し字で書かれているためよく分からないヾ(^^;)

しかし、乏しい能力の中でおそらくこれが関係あるんじゃないかと怪しい物を何とか見つけることが出来ました。
  • 後藤家由緒書(4-369)
  • 後藤縫殿助由緒書(10-320)
このうち「後藤縫殿助由緒書」に関しては
すさまじい崩し字でほとんど歯が立たず⊂(。Д。⊂⌒`つ
「後藤家由緒書」については、何となく内容を把握することが出来ました。

「後藤家由緒書」は江戸幕府の金座御用を預かっていた商人・後藤庄三郎家の由緒書きでした。こちらの後藤家は苗字が偶然同じだけで後藤島津家とは無縁の家です。ところが、こちらの方の由緒書に大橋局の名前が登場していました。そこには
「(大橋局は)青山善左衛門正長娘」
とありました。後藤島津家の娘ではないというのです。


その後、上記の物とは分量が違うため別の史料と思われますが、目的は同じ史料を偶然別件を調査中に見つけました。そこに前掲の「後藤家由緒書」と後藤縫殿助家の由緒が分かる史料も所収されており、今度は分かりやすい活字で読むことが出来ました。そこから得た結論は…
  • 後藤縫殿助家こそが後藤島津家である
  • 後藤縫殿助家に大橋局は全く関わりがない
  • 大橋局が下げ渡されたのは後藤庄三郎家
おそらく上記の2家が全く同じ苗字なので、卜部氏は「視聴草」に所収された「後藤家由緒書」「後藤縫殿助由緒書」両史料を混同されて勘違いされたのではないかと思います。

なお、この考察に関して参照にした「視聴草に載っていた物と目的は同じだが別の史料」については後日項を改めて紹介したいと思います。


その後、偶然に卜部氏の公式ブログを見つけ、そこから上記の件について質問をしたのですが、残念ながら未だに回答はありません。

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