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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
以前、偶然に今田新太郎が皇道派の首領・真崎甚三郎とつながりがあることを知り、ショックだったことはこの記事に書いた。
しかも真崎は今田に対してめちゃくちゃ高評価。おい真崎よ、今田は当時から統制派将校の代表格と書かれているんだぞ…

ところが。

この真崎と今田のつながりは、なんと2.26事件の後も続いていたらしい。

昭和12年9月17日午前10時より約30分
 接見を請いたる者 妻 真崎信千代
 在監者 真崎甚三郎
  談話
在監者 今日も雨降りで困っただろう
妻 お変りありませぬか余程寒くなりました、只今参りました処参謀本部の今田新太郎と云う方があなたにご面会に来られたそうですが、面会は家族のみですからお帰りになられたとのことです、尚お菓子を持って来られた由ですが外部よりの食物は入れないことになっている故、差し控えてあるとのことですが。
在監者 そうか今田が来たか、あの人は立派な人だ宜敷御礼を申してくれ。
(以下略)
「真崎甚三郎獄中接見録」(『現代史資料』23「国家主義運動」3 所収 p.578)
※なお原文は旧字旧仮名遣いだが、適宜新字新仮名遣いに改めた
この前年に今田は満州国赴任から日本国内勤務(参謀本部)に復帰。私の見る限りですがこの頃から日中戦争突入直前までが今田新太郎の全盛期だったのではと思います。その後トラウトマン工作の失敗、石原莞爾の失脚の巻き添えなどを食い、「失意の晩年」(高嶋辰彦談)に陥っていくのですが…
しかし差し入れが「お菓子」。またまたシュークリームだったのだろうかヾ(--;)真崎実はスイーツ中毒だったのか?それにしても、相変わらず今田に対しては高評価な真崎なのであった。
なおご存じの方が多いと思うが、念のため書いておくと、真崎甚三郎は2.26事件の後叛乱将校を示唆したという容疑で逮捕され、2年の収監の後、結局無罪放免となった。

ところで、この今田と真崎のつながりはほとんど世間には(と言うより軍内部でも)知らない人が多かったようなのだが、一部には感づいた人もいたらしい。その内容については



続く(^^;)

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