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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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「コナン」といってもマンガじゃなくて、内藤湖南
満州事変勃発時の彼の感想を、偶然読んだ本で見つけた。
今日において日本の軍人が満州に於いて赫々たる武勲を樹ててゐることは争はれぬことではあるが、新国家の将来を考慮するならば、赫々たる武勲の結末を汚さぬやう、引き上げの潮時を考へて欲しい。軍人の単純なる性質は、やゝもすれば自己に陶酔して何事も武力で行ひ得るといふやうな盲信を起すこともないではないから、その点、事の序でに苦言を呈しておくゆゑんである。
「内藤湖南」礪波護『20世紀の歴史家たち』(下)(出典は『大阪毎日新聞』1932年)
あの時代にここまで、しかも大手マスコミに書いた人がいたというのは驚き。大家・内藤湖南だから許されたのだろうな。
ちなみに、石原完爾は内藤湖南と面談したことがあるのだという。満州事変以前か以後かは失念。『軍事研究』で秦郁彦氏が書いてた…この論文のCOPYも埋もれてしまって出せないので、整理しないといけないなあ。

今日は満州事変から87年目。
流石に当時の状況を知っている人でご存命の方は少なくなりましたね…当たり前ですが。
2014年のクリミア危機を平成版満州事変と考えているのは私だけだろうか。
ついでに2016年のトルコクーデター未遂事件は平成版「黒いナイフの夜」かなあ。

そんな暗い平成もあと数ヶ月で終わります。
満州事変は昭和になってから起きた事件ではありますが、平成終了後の新しい年は、暗い昭和初年の再来になってしまうのでしょうか。
そういえば表題に書いた「911」ことアメリカの同時多発テロ事件も9月でした。9月は事件を起こしたくなる季節なんだろうか…

※実は別のネタを準備していたのだが、元ネタのCOPYが見つからなくて適当なネタでごまかしましたごめんねヾ(--;)



omake
先日ネットで見た記事 ユダヤ難民を救った樋口季一郎(文春オンライン)
実は石原完爾とは陸軍大学校の同期で、彼がうっかり日蓮関連の本を読むよう進めたのが莞爾が日蓮にどはまりするきっかけになったらしい(『石原莞爾 生涯とその時代』)…もしかして万死に値する人?ヾ(^^;)
満州とユダヤ難民と言えば安江杣弘もお忘れなく。

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