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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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前回の話はこちら



前回は天文16年辺りまでの感想を箇条書きで追っかけてきました。
今回はそれ以降について。
また長文が多いので、ご興味のある方は下にある「つづきはこちら」ボタンをクリック。


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こちらの本を入手しました 『島津貴久』(戎光祥出版)
中学以上で歴史を習った人は、名前ぐらいは知っているかも。フランシスコ・ザビエルのキリスト教日本伝来に絡んだ人なので、必ず名前が教科書に載っているからです。…が、全国500万人(嘘w)の戦国史ヲタにどれほど名前が知られているかというと、かなり微妙かも知れない。絶対息子の義弘の方が有名人だろう。
と言う事で証拠
島津貴久で検索すると「約 41,800 件 (0.46 秒) 」
島津義弘で検索すると「約 366,000 件 (0.41 秒) 」
ほーらやっぱり義弘圧勝じゃないか_| ̄|○
ついでに
島津義久で検索すると「約 113,000 件 (0.32 秒) 」…ひ、ひきこもりの長男にすら敗北されるとは…・゚・(´Д⊂ヽ・゚・(ヲイ)

-話を戻す。
『島津貴久』は、こんなにも影の薄い戦国武将をとりあげた貴重な一冊です。
ただ実際に読んでみると、貴久の伝記と言うよりは、南九州の戦国時代を取り上げた一冊と言った方が良い内容かな。
先日ようやく入手して読んでみました。ご興味のある方は「つづきはこちら」をクリックプリーズ。



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…を見に行って参りました。
先日から春日大社のことが気になっているので、タイムリーな展覧会だと思いまして。
が!行きが電車の接続が悪くて2時間もかかってしまい、展覧会の後春日大社に写真撮影お参り(^^;)しようと思っていたができなかった_| ̄|○

しかし奈良。角が生えかけの鹿と修学旅行生と外国人観光客に揉まれながらの道中で、人酔いしました(^^;)
いっぽう、展覧会場は空いていて楽園(をい)状態。修学旅行生も外人も0!_(。_゜)/…まあ、「神仏習合の権化」春日大社なんて、中高生はもちろん、外人にも理解不能な代物ですからね…かくいう私も理解できている自信がないのだが。
でも外人の好きそうな鎧アーマーヾ(^^;)しかも国宝ばっかり4点という面白い物も出てました。
・国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾):展示は今週末(5/13)まで!教科書にも出てくる一番有名な鎧兜。急げ!
・国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾):こちらは来月まで(6/10)。
個人的にはこれが一番目当てで行ったのだった。
他、公式HPには載ってないのですが、紺糸威しの南北朝頃製作と推定されている胴丸と兜のセット(こちらも国宝)が2点出ていました。島津豊久の鎧を彷彿とさせるもので、ちょっとうるっとしてしまいましたが。
もうひとつのお目当てが「鹿島神宮と香取神宮のご神宝」2点。
・国宝 直刀・黒漆平文大刀拵(鹿島神宮ご神宝)
・国宝 海獣葡萄鏡(香取神宮ご神宝)
鹿島神宮のご神宝は関西では史上初公開らしい。おや、去年秋の「国宝展」でも出てなかったのか。実物見てそれも当然と思ってしまった。何しろ全長3m(^^;)。…もってくる+展示するのが大変すぎる…。今回の展示でも壁一つ専有されてられました。なお、鹿島神宮ではこの巨大すぎる刀を「神話に出てくる韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」と伝承しているそうです。近頃話題の「刀剣○舞」にはご登場されてないようだが…そりゃ全長3mの刀じゃ無理かヾ(^^;)。
鏡の方は実は正倉院に全く同じ物があるそうで、公式図録の解説では藤原氏の誰かが遣唐使が持って帰ってきたペアを一枚ずつ分けて奉納したんじゃないか?としていました。

実は、以前拙ブログでも書いたように、春日大社は起源が胡散臭い謎多い神社で、藤原氏の氏神の割りには公式の起源は神護景雲2年(768年)と奈良時代の終わり頃。奈良時代の展示物というのは先述の鹿島神宮+香取神宮から借りてきた物ぐらいで、多くは平安時代以降の物ばかりでした。
あの大河ドラマ『平清盛』で山本耕史が演じて話題になった、スーパーハードゲイヾ(--;)藤原頼長が実用+奉納したらしいという弓矢とか、マニアが見たら興味深い物が多かったです。
意外なところでは平安時代のライバル?藤原道長の「御堂関白記」と藤原実資の「小右記」が並んで展示されてました。実資の方が字もうまかったのね。

あとは、外人は当然、現代日本人にも理解不能な「春日大社の神仏習合の世界」。春日大社の図面と仏像(春日大社の神が仏に変身した姿らしい)を描いた、いわゆる“春日曼荼羅”と言われる掛け軸が山のように。どうも
・武甕槌命:不空羂索観音→釈迦如来
・経津主命:薬師如来
・天児屋根命:地蔵菩薩
・比売命:大日如来→十一面観音
・天押雲根命(通称“若宮”):文殊菩薩 ※但し姿は子供に描くこと
…と平安末期以降の日本人は勝手に当てはめて納得していたようです。
あとは、武甕槌命が常陸国から乗ってきたという言い伝えがあった「鹿」を書いた掛け軸が山のように。ご存じの方が多いと思いますが、奈良市に今のように野良の鹿があふれかえっているのは、鹿が「春日大社の神様のお使い」とされているからなのです…。

図録は¥2500で高いなーと思いつつ、今興味のある「春日大社の起源」に関する小論他いろいろと興味深い話が載っていたので買ってしまいました…金欠だわ。

<感想>
鹿島神宮から武甕槌命が載ってきたお乗り物が鹿じゃなければ、今頃奈良はこんなに糞害に悩む場所じゃなかったと言う事ですね…ヾ(^^;)
あの吉永小百合が歌う奈良県歌ヾ(--;)名曲?も存在しなかったのかも。
だがしかし、お乗り物が馬だったら更に問題が悪化していただろうが…



展覧会公式HP こちら 上記記事で紹介した物の写真も載っています。

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やっと出たか~

著者の新名一仁氏もも前書きで書いてられますが、戦国時代の島津氏に関する入門書?が出たのは三木靖氏の『戦国島津氏』以来約50年ぶり。
今まで、雑誌のムック本しかなかった戦国時代の島津氏に関してようやくまともな本が…・゚・(´Д⊂ヽ・゚・

個人的には、今までぼんやりと印象を持っていた「見栄張り島津」(ヲイ)を具体的に裏付けしてもらってよかったです…良かったのか?ヾ(--;)
島津氏が九州全土に戦線を拡大していくときには、他国の国人からの要請、つまり「他国の覚え」「外聞」が非常に重視されていたらしい(p.242)。「助けて~島津ま~ん」ヾ(^^;)に応えない島津氏は恥ずかしい!と言う考えが家中の上から下まで強かったようで。
最もそれをかなりいいように利用されていた(特に秋月種実あたりに)のも事実のようですが。

しかし、登場人物が余りにも多いのには絶句(ヲイ)
それと「島津四兄弟の」とはタイトルついているんですが、歳久空気ですねぇ。実際史料が残ってないようなので(p.257)書くこと無いのは仕方ないんですけど…(T∀T)。

さてその島津の総帥のはずの島津義久。が!!!
「自分の意見を言ってもどうせ間に合わないし無意味だと思ったから意見を言わなかったんだよ!」(p.127)
「あい続く家臣の失態で人のいないところで泣いている」(p.216)
とか、何か投げやりというか常にやる気のない義久。…当初からの印象通りだったヾ(^^;)
また、新名氏によると義久は家臣団の談合の結果が自分の理想とか予想と外れていても、頭ごなしに否定することを避ける傾向があったらしい(p.246)。とどめに、自分が責任を負うことを回避する傾向もあったらしい(p.246)何だか弱すぎる戦国大名・島津義久。こういう優柔不断な態度を取ったのは、新名氏によると「様々な不満・批判が太守自身に向かうことを避け」るための手段だったようなのだが…。
あと、足利義昭が義久に「九州の太守」とか「九州守護」とかいかが~と誘惑してたらしい(新名氏は裏で秋月種実辺りが工作していたのではと推測されているが)話(p.164)話は初めて知りました。義久は本気にしてなかったようだが。

また、義久が義弘を後継者に指名した話はp.166、p.249で詳しく書いてあるのだが、その理由としては、拡大し続ける戦線を指揮するのに病弱な自分の他に“名代”が必要だったからではないかとしてられる。それはその通りだと同意するんだが、そのために3歳しか違わない弟を次期後継者にすると言う手段は良かったのかどうか…。事実、義弘は「(自分の家臣から言われたのだが)自分が次期後継者に決まった後に義久に男の子が生まれたら話がややこしくなるよ」と言っていたようなのだが。

それと、この本で一番目立っているのは家久。もちろんDQNじゃない方の家久であーるヾ(^^;)
が、家久の無茶苦茶ぶりに絶句。阿蘇大宮司家の攻略のために裏工作してたり(p.180)なにがなんでも豊後(=大友氏)攻撃をしたいために島津家中も騙すような攻略して逆に義久お兄ちゃんをを激怒させるとか(p.190)
なお、新名氏はこの本では深く追求されてないんですが、
 島津義久が陣頭に立ち、家久が陣頭に立てば、島津氏は無敵の強さ。逆の場合は大失敗
…と言う共通点があるらしい(p.268)。なぜなんでしょうね。



かなり盛りだくさんの内容なので、新書でも読むのはかなり大変かと思いますが、戦国時代の島津氏がたどった過程を見直したい人には必読の一冊かと。

おまけ
まえがきで「島津氏は、どうしてドラマとか漫画では山賊みたいな描かれ方をされているの」と新名氏がお嘆きでした。同志はっけーんヾ(^^;)
関連ネタこちら

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時間が取れないので行きたいのは山々だけどどうしようかと思っていましたが
結局、ピンポンダッシュヾ(^^;)で行ってきました。
後の用事の都合があったので滞在時間45分でしたが⊂(。Д。⊂⌒`つ

・2ヶ月の展覧会ですが、公式HPの「展示替え」スケジュールを見たら分かるように、実際は2週間ごとにほぼそっくり展示替えがあるので、展覧会を4回やるような物です。実際、「4回回数券」なんて物も販売されていたとか(現在は完売)。
・込んでいます。平日でも2,30分待ちになるので時間には余裕を持っていきましょう。
・超絶人気のある展示物では、入場後さらに館内で行列を作らされる可能性があります。
・図録1冊¥3000(○。○)…流石に3千円の図録は人生初めてです…。

上記に書いたように、頻繁に展示替えがあるので、公式HPの「展示替えスケジュール」を事前に確認していくことをお奨めします。行ったが、お目当ての物が撤収していたら最悪です。もう既に展示終了した物もちらほら…(薬師寺の「吉祥天像」とか)
実は私もやっぱり雪舟の作品が観たくなって、急に思い立っていったのでした(※但しこのように無計画に行くと滞在時間が短くなります_| ̄|○)
本命の作品は後半に出展されるのでもう一回行く予定です。…でも交通費と入場料で1回3000円になるのは正直痛いんですが(^^;)


公式HPはこちら

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