「征韓録」が描く島津歳久の最期

今日は豊臣秀吉が島津義久に弟・歳久を殺すよう朱印状を下した日のようなので（文禄元年７月１０日（ただし旧暦））

「征韓録」”左衛門尉歳久生害之事”より

（秀吉の朱印状を見て）義久主此御朱印を拝見して、黙し難く厳命に屈し、親族旧臣に至てもあきれ果たる形勢にて、不慮の泪をぞ流しける。去れども生害の他は急を救ふに術逼りぬ。（後略）

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ちなみにこの件について「征韓録」の著者（島津久通。ちなみに島津忠長の孫。）はこう締めくくっている。

去る間、歳久の首、聚楽に献ぜしむるの処に、一条戻り橋に曝さるとかや。誠に上意とは申しながら、浅猿かりし（あさましかりし）事共也。