51首目～60首目「いろは歌」其の壱

慶長7年の１月23日、島津義久はいろは歌を作成します。
つまり「いろは」は４７文字あるから…

なんとこれであっさり１００首目達成(゜∀゜)
しかも数えてみると何故か５８首あったりする(爆)

…もちろん、この企画これで終了！…しないつもり(おい)なので、今後ともおつきあい宜しくお願い申し上げます<(_ _)>
今回はいろは歌10首目までご紹介。

「義久公御譜中」
「正文在御文書方」
伊呂波歌　　　　　　　　　　　　　　龍伯法印

いつまても久しかるへき君か代を
猶よろつ代と守れ神かき
ろかいたて袖も綱手も打はへて
なきさ漕かふ船ののとけさ
春の花しける梢も秋の色に
うつれはやかて雪のふるさと
俄にはなにの稽古もならぬそと
こゝろをかけよ朝に日ことに
ほしきとてしゐて所望ハ無益哉
いたつとなれハおしき物なり
謙るこゝろのうちにつよけをは
さしはさみたる人そ床しき
徒然なるおり／＼ことに古草子
見てことハりに心つくへし
千早振神の恵にたかハすは
いのらすとても隔やハある
利根たてする人ことにあやまちの
身につもるをはしらぬなりけり
主からをよくたしなみて主人にハ
忠を盡して奉公をせよ

島津家でいろは歌と言えば、義久の祖父・忠良による物が非常に有名ですが、忠良いろは歌が道徳めいた内容がほとんどなのに対し、義久のいろは歌は特にテーマは定まってないように見えます（いまのところ…)。

次回「る～」以降に続く…