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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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慶長11年、島津歳久の菩提寺・心岳寺に供養のために石塔が建てられます。その時に集まった人が詠んだ追悼和歌の中に、島津義久の一首もありました。
詞書きに当たる史料も一括して掲載してみます。
「左衛門督歳久譜中」
慶長十一年丙午十一月日、建石塔也、
「前ニ慶長四年三月、一寺ヲ建立シ、心岳寺ト称スル云〃アリ」
法印龍伯公、惟新公渡御于心岳寺、此時有高詠曰
(「薩藩旧記雑録」後編4-305)

「正文在平松心岳寺」
岩木まてかけふる寺を来て見れは
ゆきの三山そおもひやらるゝ 龍伯

夕浪に月と雪とをまちとらは
いつくはありと磯の山寺 惟新

御仏をたのむものゆへ袖にちる
あられの玉を手向にやせん 玄与

はらへともこほれぬ庭の雪さへて
松の葉しろき月のした風 久正
(「薩藩旧記雑録」後編4-306)

和歌の頭に「同」という小文字が付いていますが、おそらく本来は義久の一首の前に歌題が載っていたはずなのですが、それを失った物と思われます。四首に共通する言葉は「雪」(玄与の和歌のみ「霰」になっていますが)であるので、歌題は「雪」だったのでしょうか。

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