拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
前回の話は1,2
こんな話とっとと終わってしまいたいヾ(--;)
伊地知に変わって武田邦太郎がリーダーとなった「わとう会」のメンバーは、結局石原莞爾のいた西山農場(山形県鶴岡市)に転がり込みます。
…ところがこれが問題の種となります。
先述のように「わとう会」のメンバーは”大御魂”なる物を信仰していました。旧来の西山農場の仲間は
「こんなの本当の日蓮様の信仰と違う!」
と不満を持つようになります。当然ですわな。
-ところが武田は、それまで西山農場にいたメンバーと違う才能を持っていました。鐘紡の農場で指導をしていたくらいの農業のプロだったのです。実は、それまで西山農場で興した事業はうまくいっておらず、莞爾のポケットマネーで持っている状態でした。
武田は経営状態が悪くなって混乱していた西山農場をまとめ上げ、再出発させようと貢献しました。
武田邦太郎は早くから石原莞爾と知り合いだったのではありますが、その後伊地知則彦と知り合い日蓮信仰にどっぷりと浸かった入ったことで、再び石原莞爾と再会、晩年の莞爾を支える人物となったのです
蛇足ながら、この「西山農場」のその後を追記します。
満州国の開拓は、東条英機らにより失敗したのは何回も書いているとおりです。そして、この西山農場も結局は失敗に終わったのです。
莞爾が1949年8月15日になくなると、精神的+経済的支柱を失った西山農場から多くの人が去っていきました。更に、西山農場は農場開発のプロ・武田を持ってしてもどうにもならない土地だったようです。西山農場の管理をしていた莞爾の弟・石原六郎が亡くなると土地は四散し(多分相続税の関係?)、現在は住宅地となっています。
参考 http://free2.nazca.co.jp/mk15/taku123/bbs.cgi?mode=res&thno=202
更に、参考論文には書いてなかったですが、「わとう会」が他の日蓮信者も弾いてしまうような強烈な信仰に至った経緯を私なりに分析。
この信仰は、最初伊地知則彦という特殊な人物一人だけの物でした。ところが、日本の敗戦で状況は一変します。伊地知の家には助けを求めてだいたい20人もの人間が転がり込んでいたのです。満州国崩壊時の悲惨な状況というのは何度もTVドラマ化されてご存じの方も多いでしょうが、極限の緊張状態、更に狭い空間での集団生活ということで、人格的に一番強烈な(しかもシェルターの家主だった)伊地知の信仰がみんなに伝播して行きやすかったと言うことでしょう。
おまけ
こんな話とっとと終わってしまいたいヾ(--;)
伊地知に変わって武田邦太郎がリーダーとなった「わとう会」のメンバーは、結局石原莞爾のいた西山農場(山形県鶴岡市)に転がり込みます。
…ところがこれが問題の種となります。
先述のように「わとう会」のメンバーは”大御魂”なる物を信仰していました。旧来の西山農場の仲間は
「こんなの本当の日蓮様の信仰と違う!」
と不満を持つようになります。当然ですわな。
-ところが武田は、それまで西山農場にいたメンバーと違う才能を持っていました。鐘紡の農場で指導をしていたくらいの農業のプロだったのです。実は、それまで西山農場で興した事業はうまくいっておらず、莞爾のポケットマネーで持っている状態でした。
武田は経営状態が悪くなって混乱していた西山農場をまとめ上げ、再出発させようと貢献しました。
武田邦太郎は早くから石原莞爾と知り合いだったのではありますが、その後伊地知則彦と知り合い日蓮信仰に
蛇足ながら、この「西山農場」のその後を追記します。
満州国の開拓は、東条英機らにより失敗したのは何回も書いているとおりです。そして、この西山農場も結局は失敗に終わったのです。
莞爾が1949年8月15日になくなると、精神的+経済的支柱を失った西山農場から多くの人が去っていきました。更に、西山農場は農場開発のプロ・武田を持ってしてもどうにもならない土地だったようです。西山農場の管理をしていた莞爾の弟・石原六郎が亡くなると土地は四散し(多分相続税の関係?)、現在は住宅地となっています。
参考 http://free2.nazca.co.jp/mk15/taku123/bbs.cgi?mode=res&thno=202
更に、参考論文には書いてなかったですが、「わとう会」が他の日蓮信者も弾いてしまうような強烈な信仰に至った経緯を私なりに分析。
この信仰は、最初伊地知則彦という特殊な人物一人だけの物でした。ところが、日本の敗戦で状況は一変します。伊地知の家には助けを求めてだいたい20人もの人間が転がり込んでいたのです。満州国崩壊時の悲惨な状況というのは何度もTVドラマ化されてご存じの方も多いでしょうが、極限の緊張状態、更に狭い空間での集団生活ということで、人格的に一番強烈な(しかもシェルターの家主だった)伊地知の信仰がみんなに伝播して行きやすかったと言うことでしょう。
おまけ
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