拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
5月22日の『真田丸』では徳川家康が小松姫(本多忠勝の娘)を真田信幸に押しつけたため、それまでいた病弱の正室が側室に追われてしまうという哀しいシーンがありました。
この話、今回紹介されるまで私は知らなかったです(信幸は小松姫が初婚かと思っていたんだよ ごめんよ草葉の陰のいろんな人たちヾ(^^;))
さて、大名の正室といえば安泰
…
と思われがちですが、全然そうではなく、信幸の先室のように御家の事情でその地位から追われてしまうことがわりとあったようです。
管見で見た限りで例示してみる。
思いだした順なので時系列は無茶苦茶ですヾ(^^;)
・黒田長政 先室:蜂須賀小六の娘(糸) 後室:徳川家康養女(栄) 先室は離婚、実家に返される
これは2年前の大河『軍師官兵衛』でしっかりやっていたからご記憶の方も多いかと 拙ブログではこの辺
・池田輝政 先室:中川清秀の娘(糸) 後室:徳川家康の娘(督) 先室は離婚、実家へ返される
城は有名な池田輝政ですが、内輪ではこんな悲惨な家族事情があったんです…マニアには有名な話かと
・津軽信牧 先室:石田三成の娘(辰) 後室:徳川家康養女(満天) 先室は側室に降格
三成マニアには有名な話かもですね
・浅野長晟 先室:詳細未詳(ごめんなさい) 後室:徳川家康の娘(振) 先室は側室に降格
長晟は兄・幸長の急逝で急に跡継いだのが原因で、家康の娘を押しつけられこうなったのでした。
大名ではないですが、島津家中の有名分家でもこういう例がある。
・島津久元 先室:新納忠増の娘 後室:島津義弘の娘(御下) 先室は離婚、その後の消息は未詳
4例とも、自分より上意の者の命令で政略結婚を押しつけられ、御家安泰を考えて先室を追い出す…という形になったと考えられます。が!!!黒田長政の場合はちょっと違うかもしれないがヾ(--;)
この中で特殊なのが津軽信牧。先室は離婚せず、側室に降格された上、津軽家の飛び地に住まわされるという待遇になります。これは、先室の実父があの石田三成であり、もはや戻る実家もなく、かといって追放するにも忍びなくこういう扱いになったようです。
真田信幸の先室も、実家はすでになかったと考えられ(実家は信幸の伯父の家だが、長篠の戦いで父が戦死し、家督は信幸の父・昌幸が継いでいた)、離婚するよりは側室扱いのほうがまだマシかも、という事情があったと考えられます。
正室の座を追われ、側室に転落…というのは本当に悲惨ですが、出戻り出来る実家もないからという事情が背景にあるので、本当に当事者には過酷なものだったでしょう。まさしく「耐えがたきを耐え」。
この話、今回紹介されるまで私は知らなかったです(信幸は小松姫が初婚かと思っていたんだよ ごめんよ草葉の陰のいろんな人たちヾ(^^;))
さて、大名の正室といえば安泰
…
と思われがちですが、全然そうではなく、信幸の先室のように御家の事情でその地位から追われてしまうことがわりとあったようです。
管見で見た限りで例示してみる。
思いだした順なので時系列は無茶苦茶ですヾ(^^;)
・黒田長政 先室:蜂須賀小六の娘(糸) 後室:徳川家康養女(栄) 先室は離婚、実家に返される
これは2年前の大河『軍師官兵衛』でしっかりやっていたからご記憶の方も多いかと 拙ブログではこの辺
・池田輝政 先室:中川清秀の娘(糸) 後室:徳川家康の娘(督) 先室は離婚、実家へ返される
城は有名な池田輝政ですが、内輪ではこんな悲惨な家族事情があったんです…マニアには有名な話かと
・津軽信牧 先室:石田三成の娘(辰) 後室:徳川家康養女(満天) 先室は側室に降格
三成マニアには有名な話かもですね
・浅野長晟 先室:詳細未詳(ごめんなさい) 後室:徳川家康の娘(振) 先室は側室に降格
長晟は兄・幸長の急逝で急に跡継いだのが原因で、家康の娘を押しつけられこうなったのでした。
大名ではないですが、島津家中の有名分家でもこういう例がある。
・島津久元 先室:新納忠増の娘 後室:島津義弘の娘(御下) 先室は離婚、その後の消息は未詳
4例とも、自分より上意の者の命令で政略結婚を押しつけられ、御家安泰を考えて先室を追い出す…という形になったと考えられます。が!!!黒田長政の場合はちょっと違うかもしれないがヾ(--;)
この中で特殊なのが津軽信牧。先室は離婚せず、側室に降格された上、津軽家の飛び地に住まわされるという待遇になります。これは、先室の実父があの石田三成であり、もはや戻る実家もなく、かといって追放するにも忍びなくこういう扱いになったようです。
真田信幸の先室も、実家はすでになかったと考えられ(実家は信幸の伯父の家だが、長篠の戦いで父が戦死し、家督は信幸の父・昌幸が継いでいた)、離婚するよりは側室扱いのほうがまだマシかも、という事情があったと考えられます。
正室の座を追われ、側室に転落…というのは本当に悲惨ですが、出戻り出来る実家もないからという事情が背景にあるので、本当に当事者には過酷なものだったでしょう。まさしく「耐えがたきを耐え」。
PR