拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
これはかなり古い本で、奥付みると昭和40年7月15日発行となっています。
複数の人による証言本です。
元ルーマニア公使・筒井潔の証言「風雲急な欧州に使いして」に一か所だけ今田が登場します。が、結構重要証言。
なお、柳条湖事件(柳条溝事件)当時、筒井は新京大使館勤務。
※外交官は、この事件の結果幣原喜重郎外相が辞めさせられるなど煮え湯を飲まされたため、今田初め陸軍に対する感情は戦後に至るまで最悪だったことには注意が必要です。
・皇帝即位:溥儀の即位 実は溥儀を満州国皇帝にするかどうかと言うのはかなり揉めたらしい、石原莞爾は満州青年同盟に同調して反対派 板垣征四郎は賛成派
・河本中尉:河本末守中尉 当時奉天独立守備隊所属
・花谷参謀:例の花谷正
・三谷:三谷清奉天憲兵分隊長
今田が事件早々から主犯と言われていたという証言はこれが初めてかも。
他に気になる話。
複数の人による証言本です。
元ルーマニア公使・筒井潔の証言「風雲急な欧州に使いして」に一か所だけ今田が登場します。が、結構重要証言。
なお、柳条湖事件(柳条溝事件)当時、筒井は新京大使館勤務。
※外交官は、この事件の結果幣原喜重郎外相が辞めさせられるなど煮え湯を飲まされたため、今田初め陸軍に対する感情は戦後に至るまで最悪だったことには注意が必要です。
皇帝即位を祝って天皇ご名代秩父宮が来満されたとき列車を柳条溝に止めて、爆破事件の直接の当事者河本中尉が宮様に当時の状況を詳細に説明するという一幕があった。中尉は宮様に嘘八百の作り話を申し上げながら冷や汗三斗の思いだったのであろう、ついに脳貧血で倒れてしまった。われわれは「やはり悪いことはできない物だねえ」と話し合った。<毎度恒例当てにならない補足>
戦後、花谷参謀が爆破は河本中尉がやったことを明らかにしたが、それまでは張学良顧問付の今田新太郎大尉が下手人と軍内部でも信じられていたし、今田君も否定もせずにトボケていた。実際は今田が指図して河本が爆破したのであるが、今田、河本の上に板垣、石原、花谷、三谷などの参謀や憲兵が指導したり、グルになっていたことは今や周知の通りである。
p.124
・皇帝即位:溥儀の即位 実は溥儀を満州国皇帝にするかどうかと言うのはかなり揉めたらしい、石原莞爾は満州青年同盟に同調して反対派 板垣征四郎は賛成派
・河本中尉:河本末守中尉 当時奉天独立守備隊所属
・花谷参謀:例の花谷正
・三谷:三谷清奉天憲兵分隊長
今田が事件早々から主犯と言われていたという証言はこれが初めてかも。
他に気になる話。
陸軍が何か事を起こしそうだという前兆はいくらか前から感じられた。と言うのもそれより暫く前の暑い晩のことだったが、陸軍側の発意で陸軍省、参謀本部、外務省の課長達の懇親会が京橋辺りのうなぎ屋で開かれた席上、当時軍務局軍事課の鈴木貞一中佐が例によって談論風発の中で「今にみておれ、回天の事実がおっぱじまるのだ」と意味ありげに言うのをきいていたからである。その時私は「国際連盟があり、不戦条約も出来た今日では自衛権発動の場合以外軍事行動は取り得ないのだと言うことをよくよく覚えていてもらいたい」旨を力説した。参謀本部の東条英機動員課長がこの問答に聞き入っていたが、終始黙って鉄ブチ眼鏡の奥から目を光らせていたのが印象的だった。
p.116~117
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