『関ヶ原 島津退き口』その２

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細かく感想など

・文章がこなれているので、さくさく読めました。実はかなり難しいことも書いていたりするのだが。
・他家の資料も引用して調べているところがさすが。
・山本博文『島津義弘の賭け』で豊臣政権下での島津家の混乱ぶりがよく分からなかった方は、この本をお薦めします。
・亀寿の再婚に関して、桐野さんに質問するとどうもかみ合わないというか違和感があったのだが…この本読んでやっと理解できました。なるほどなるほど、私と違う説だったんですな。
・島津豊久が義弘の旗下に入ったことに関して、桐野さんは私と同じような疑問を持っているんだろうなあ、と感じた、たぶん。
・豊久は通説よりはよ死んだ説なんですな、桐野さんは。…どちらにしろ、豊久の死はどの本で読んでも何か切ない。『ドリフターズ』みたいにどっかの異空間で首おいてけして欲しいな、とちょっと願っている自分がいる(^^;)
・帰国途中の黒田如水軍との海戦を詳細に分析／解説したのはこの本が初めてかも知れない。