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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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元彦が先週は丹波~但馬といってたのは書いたが
丹波の引率員はI県議だと思うんだが
但馬はN県議という人が5ちゃんにいたんだがそうかねえ
(ちなみに地盤は西脇市 但馬じゃない)

I県議は単なる元彦のファンなんで(爆)分かるんだが
N県議(もしくはそれ以外の自民県議)が絡んでくるとなると
「稲村の次」を考えて(多分今回は現状では稲村氏当選だと思われるので)
元彦をキープしておこうということだろうか

個人的には服部副知事が次?とも思ったが今回の県庁再建で暴走されたので
次の知事に声がかかる可能性はなくなったと思っている

なお昨日は西播磨を訪問した様子
但馬に比べると内容濃くないので、特に引率者はいなかったんではないかと勝手に推測

衆院選の結果は気になる
ペケッターで
>(自民県連は)衆院選で落ちた人を出す
という意見があった
実は私もそう思っている
今回石破総理になってやばいなと思ってたら本当に自民党はヤバイみたい
兵庫県は基本的に全区自民党か公明党の議員が出ているが
今回は心配な区がある
実は私の地元の兵庫1区
前大臣経験者ではあるのだが、2度見かけてお疲れの様子でさすがに心配になった
…まさかの盛山知事爆誕になるのか?
イケおじ知事も悪くはないがw

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ペケッターの使い方慣れてない
ようやく過去ログの見方を探してきた
元彦の当選前後の話
https://x.com/search?q=from%3A%40motohikosaitoH%20since%3A2010-8-1%20until%3A2021-8-31&src=typed_query&f=top
各市町の市議や県議も出てきて華やかだった前回
マスクはしてるが、表情が豊かでいいですね

みんなの応援があって当選したのに
その初心をどこで忘れてしまったのだろう

ヒントは非難ツイートの中にあるのか?



西ムーの応援に鈴木静岡県知事まで登場
https://x.com/nishy03/status/1848158501182558450
これだぞ出来る政治家っつーのは元彦見てるか

ところでまだ怖くて(爆)サンテレビの演説会ようつべ見てないんだが
稲村女史が「職員も切るし天下りにもメスを入れる」といったらしい
金澤元副知事がくっついてる人にこれを言わせただけでも元彦が出てる価値がある
改革やめます見直しますと言ったら有権者から白い目で見られますからね
上山先生いうところのカウンターパートとして意味ある

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「斎藤元彦知事は兵庫県の恥」なのか?安直に「街の声」を取り上げるテレビと情報操作の危険性
10/21(月) 11:11配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0778ac2c9844b6510907b28943aaf3e93d8a013
 ニュース番組やワイドショーの長時間化を背景に、テレビで街頭インタビューのシーンを見る機会が増えた。一般市民の「街の声」を紹介することで視聴者の共感を生む効果を期待するのだろう。しかし、「街の声」は紋切り型に陥りやすいばかりか、制作サイドの恣意性や偏向性の危うさを持つ。つまり情報操作の危険性を孕んでいるのである。安易に使われる「街の声」に、もっと慎重になるべきだ。
 (岡部 隆明:元テレビ朝日人事部長)
■ ディレクターが恣意的に編集する「街の声」
 ここで、街の声だな! 
 ニュースデスクは確信したように言いました。大きな事件・事故が発生すると、関連した要素をあれこれと盛り込んで多面的に伝えるのがニュース番組の常です。巧みに構成できるかどうかが、ニュースデスクの腕の見せどころになります。
 30数年前、テレビ朝日入社1年目の私は、夕方のニュース番組のADを務めていました。スキルも経験も未熟でしたが、何かあれば約束事のように「街頭インタビュー(街の声)」が組み込まれることに違和感を抱いていました。
 たまたま取材クルーと出会った人の、自由気ままな雰囲気を装いつつ、それでいてカメラを意識した、もっともらしい感想や意見――。
 こうして放送される「街の声」は、ニュースの流れに沿って、無難な形で収まっています。それもそのはず、ディレクターが、うまく収まるように恣意的に編集するからです。
 多角的な視点を提示しているようで、実際は、想定の範囲内のありきたりな意見に過ぎない場合がほとんどです。道行く人たちに声をかけて、瞬間的に答えてもらうので、そうなるのは仕方ありません。
 また、市井に暮らす人たちの多種多様な意見を拾っている体裁ですが、時間も場所も回答数も限定的で、中途半端だと言わざるを得ません。
 皮相的で、おざなりな「街の声」に対して、私は学生時代から条件反射的に警戒心を抱いてしまう習性がありました。
 ところが、人生は皮肉なものです。
■ ワイドショーやニュース番組の「便利な道具」
入社4年目くらいだったでしょうか。報道の新番組の応援に駆り出され、そこで命じられたのは、街頭インタビューでした。
 「最近話題になっているテーマについて、一般市民の声をまとめたVTRをつくる」のが私のミッションでした。
 「街頭インタビューは嫌いです」と言いたいところでしたが、会社員として、そうは言えず、1カ月間、毎日、街に繰り出しました。
 修行のようでしたが、毎日、何時間もインタビューしていると、その技術は上達するものです。放送後にプロデューサーから褒められることが多くなりました。
 しかし、達成感はありませんでした。出来栄えがよいVTRだったとしても、回答者を操縦しているようで、予定調和の産物に過ぎないという懐疑的な気分が勝っていたからです。
 このところ、テレビを見ていると何かにつけて、「街の声」が使われていることに気づきます。
 ニュースデスクが熟慮して「ここで、街の声だな!」と判断していた時代よりも、もっと便利な道具として多用されているのではないでしょうか。「街の声を入れておけばいいんだよ!」という安易ささえ感じます。
 それが顕著なのは午後のワイドショーや夕方のニュース番組です。天気予報とは別に、「今日は暑かった、寒かった」と、1日の天気を振り返るコーナーが、なぜか増えています。そうしたコーナーの多くで「街の声」が使われます。
 「半袖か長袖か迷いました」
「(気温が下がったので)今日から、『冷たいうどん』じゃなく『温かいうどん』です」
 こんな「街の声」が延々と続くのです。私は、今日の天気を振り返る意味がわからないうえに、その日の気温にまつわる「個人の事情」を公共の電波で流す価値を見出せません。
■ 小説家の松浦寿輝氏が突いたメディアの核心
 メディアはつくづく「美談」が好きだなと思うだけだ。
 これは、小説家の松浦寿輝氏が、日本経済新聞のコラム「あすへの話題(2023年1月11日付)」で、理想の家族像だけを切り取って伝えるテレビを皮肉った言葉です。
 コラムでは、年末年始やお盆の時期にテレビニュースで流れるインタビューは、必ず都会で暮らす若夫婦と帰省先の老夫婦が登場し、孫を仲立ちにして互いの絆を確かめ合う微笑ましい映像が流れることを指摘しています。
 そのうえで「こうした理想の家族が国民の大多数を占めているとはわたしにはとうてい思えない。(中略)ニュースに映るのは決まって『孫の顔を見せに……』という千篇(せんぺん)一律の紋切り型なのである」と述べています。
 美談に仕立て、定型パターンに陥るテレビの体質を批判している松浦氏の言葉は、核心を突いていると思います。
■ 大谷翔平礼賛に欠かせない「街の声」
 テレビは英雄の美談も大好きです。
 カラスの鳴かぬ日はあれど、テレビで大谷翔平選手の話題を取り上げない日はありません。連日、活躍ぶりが伝えられますが、それを礼賛する「街の声」も必須になっています。
 そんな中で、インターネット上の記事が目に留まりました。
■ 那須川天心選手が投げかけた疑問
 プロボクサーの那須川天心選手が、大谷選手の活躍を伝える報道について問われ、「テレビをつければ大谷翔平じゃないですか。みんなどうなんですか。飽きちゃわないですかね。でも、それだけすごいことしているってことなのかなあ、と思いますね」と発言して、賛否両論の論議を巻き起こしたというものです。
 大谷選手一辺倒になっている「報道の姿勢」に疑問を投げかけただけで、炎上するのが今の日本の空気なのだろうかと興味を持ちました。那須川選手の発言はテレビの生放送でのものだったそうですが、VTR収録だったら、果たしてその部分は使われたのでしょうか…。
 仮に一般市民の「街の声」で同じような発言があったとしたら使われることはないでしょう。英雄について、マイナス発言は邪魔扱いされて間違いなくカットされます。
 大谷選手の話題に限らず、明るく楽しい場面では、幸福感を表す言葉でなければいけないのが「一般市民の声」の「掟」のようです。
■ 芋掘りイベントで「楽しくなかった子ども」はいないことに
 たとえば芋掘りなど、子どもたちが参加した屋外イベントのニュースで使われるのは、十中八九、「たのしかったぁー」という言葉です。ここでは、楽しくなかった子どもはいないことになっています。
 これも一種の美談で、紋切り型の典型です。こういう季節の風物詩を伝える際は、十年一日の思考停止状態だとしても、明朗快活な表現しかありえないと割り切るのが不文律です。
 しかし、簡単に割り切ってはいけない「街の声」の乱用があります。
■ 斎藤元彦・兵庫県知事の疑惑は格好のテレビネタ
 半年くらい前から、ニュース番組やワイドショーは、兵庫県の斎藤元彦知事(当時)のパワハラ疑惑について、連日のように取り上げていました。テレビは、単純な二項対立を取り上げるのを好む傾向があり、その点において、格好のネタだったように思います。
 この問題は、パワハラ疑惑を内部告発した前・西播磨県民局長A氏と知事の対立構図が鮮明でした。告発文書を報道機関に送付したA氏は、その後、県の公益通報窓口にも通報しました。
 一方、斎藤氏は告発文書を「うそ八百」と非難し、公益通報の調査結果が出る前にA氏を停職3カ月の懲戒処分にしました。A氏が死亡すると、今度は県議会と斎藤氏とが対立し、県政の停滞と混乱を招きました。そして、斎藤氏の不信任決議が可決され失職するに至りました。
兵庫県の恥だ。
 この問題を取り上げる時に、こうした兵庫県民の声も頻繁に使われていました。「人として許せない」「辞めないのは、どうかしている」など、人格否定の発言も多々ありました。毎日、繰り返し、繰り返し、斎藤氏を糾弾する「街の声」ばかりを伝えてきたのです。
 私は兵庫県民ではなく、もともと「街の声」に対して冷ややかなスタンスなので、一歩引いて聞いていました。それでも、何度も反復されると、それが統一見解のように固まっていく感覚がありました。
 権力者の問題や疑惑について真相解明や責任追及を果敢に実行するのはメディアの重要な使命です。したがって、斎藤氏の疑惑に対して厳しく切り込んでいくのは当然のことです。
■ 安直な斎藤批判とSNSでの「#斎藤知事がんばれ」
 ただ、日々、そのニュースを伝えていく過程において、次第に感情的になっているのではないかと疑問が湧きました。そして、怒りに満ちた「街の声」を畳みかける様相は、結果的に、視聴者に一方的な印象を与える「印象操作」になってしまうとの危惧を抱きました。
 そんなことを考えていたら、X(旧Twitter)では「#斎藤知事がんばれ」というハッシュタグがトレンド入りし、SNSなどでは斎藤氏を擁護する声が広がっていると話題になりました。高まる批判の流れに乗って番組を制作する中で、「街の声」と称して知事を糾弾するコメントを安直に使ってきたテレビに叛旗を翻したかのようです。
 「街の声」は視聴者の感情に訴え、共感を生みやすい手段です。しかし、もともと恣意性や偏向性など、危うさを兼ね備えています。情報の送り手であるテレビも、受け手である視聴者も、「街の声」に対して慎重な構えが必要ではないでしょうか。たかが「街の声」だと軽く扱うと落とし穴にはまってしまうように思います。


後半しか関係する話がなかったけれど、あえて取り上げたのは、今日発売の『週刊現代』にこんな記事が載ったから
齋藤元彦兵庫県知事はなぜあきらめないのか
https://x.com/WeeklyGendai/status/1848185967427158380?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Etweet

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家人曰く”秘書課の人へのお裾分け”について
「そりゃやる気のない伏魔殿の住人には
お裾分けやる気はなくなるわなあ」
なるほど納得した

あとあのタコ副知事東大卒という想像絶する事実
インテリヤクザかよ

さて
兵庫県知事選挙を前に 立候補予定者討論会 白熱の議論/兵庫県
10/21(月) 19:12配信 サンテレビ
10月31日告示、11月17日投開票が行われる兵庫県知事選を前に、立候補を予定している人のうち、6人が出席した討論会が開かれました。
サンテレビと神戸新聞が主催し行われた討論会には、参加締め切りまでに立候補を表明した6人が参加。
「県政の再建」や「知事に求められる資質」などをテーマにそれぞれの主張を述べました。
この他、討論会では、立候補予定者同士で質疑を交わすなど、2時間以上にわたって白熱の議論が繰り広げられました。
討論会の全編は、サンテレビニュースの公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ae25b56f04dd141a19ef0fb286143659e41bb13

ということでようつべアドレスはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=t_PEO7HXlYk
セットが一昔前の政見放送(汗
見なきゃ、見なければとは思うが
元彦は壮絶に演説がうまくないと思うので見るのが怖い(爆
※個人的に演説がうまいと思ったのは井坂信彦 演説というよりプロのウグイス嬢の域(爆



「壮絶に演説がうまくないと思う」について。

以前吉村大阪府知事が電話で元彦に「自分の言葉で話せ!」と怒っていたという話を聞いたことがある
そのはなしとも関係があるのかもしれないが、維新の会の議員の方の興味深いツイート
私は斎藤さんに対する誤解を解くためと、大阪市役所改革の経験から、いかに兵庫県庁が腐敗しているかをお伝えはしていますが、あの不信任案についてはやむを得なかったという判断です。斎藤さんがこれまで鋼のメンタルとの評価は得ていますが、鋼の説明力との評判は生まれて来ません。誤解を受けようとも徹底してご自分のしてきたことを説明、釈明していかなければこの難局は乗り切れません。役人ではなく政治家として振る舞いが求められています。
https://x.com/satoshi_iida/status/1848266035381850423

いま元彦のペケッターを見ている
県議ともめ始めた原因かもしれない 県立大学無償化案について、神戸新聞の記事に怒りのツイート
https://x.com/motohikosaitoH/status/1770331983324774439
https://x.com/motohikosaitoH/status/1768257436702613511

五百旗頭先生がなくなったときの意味深なツイート
https://x.com/motohikosaitoH/status/1765689494328779095

あのパレードの話
https://x.com/motohikosaitoH/status/1727642110059536501

佐渡市長訪問時のツイート
https://x.com/motohikosaitoH/status/1716762160951665127

もしかして松本元総務相からお説教されたのってこの時?
https://x.com/motohikosaitoH/status/1673973523860324352

吉村大阪府知事とは仲良し
https://x.com/motohikosaitoH/status/1668968033753378816
ちなみに吉村知事も元彦も投げたボールの航跡は無茶苦茶だったようだ…
元彦ソフトボール部だったんでしょ!

今問題になっている県庁解体の話
https://x.com/motohikosaitoH/status/1641047168646778880

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上山先生のコラム、最後の1個いくぞー

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c7d631f4e4c57f54ac15d5c505665543253ae983
兵庫県は、知事も県庁も議会も残念ーー職員アンケートから浮かび上がる仮説
上山信一慶應大学名誉教授、経営コンサルタント 8/27(火) 14:33
 兵庫県の百条委員会が公表した中間報告資料を読んだ。伝聞情報がほとんどだったが、過去にいろいろな県庁と仕事をした経験を下敷きにすると何が起きたか、うっすらだが仮説が浮かび上がってきた。真相は依然、不明だが、知事個人のパワハラやおねだりが全てであるかのような報道は困ったものだ。県政の正常化、組織の刷新に向けた視点から現時点での私見を整理してみたい。
〇キックバック、賄賂、選挙運動等の違法性の実証は簡単ではない。
 アンケートで集まった「伝聞」は数が非常に多く、記述内容も具体的なものが多かった。しかし知事と直接、接触する職員はごく少数だ。「直接見聞きした」という回答は極めて少なかった。特に「賄賂にあたる物品授受」「選挙の事前運動」「キックバック」など違法性につながる事柄では噂を書いただけのものがほとんどだった。犯罪まがいの事象はそもそも起こしにくいし、証拠も揃いにくい。無記名調査の段階ではシロともクロともいえない。根も葉もない噂も混じっていそうだ。
〇多くの職員が知事の「激怒」と「独り占め」には辟易
 さて違法性はないが知事による困った行為ーー報道にある「おねだり」と「パワハラ」などーーについてはどうか。大多数はやはり伝聞でしかない。しかし記述内容に具体的なものも多く、また実に些細なことが続く(靴ベラ、姿見がないと怒られたなど)がゆえに逆に納得性があり、総合すると「知事はいつも機嫌が悪く、些細なことですぐ激怒する。貰い物は職員に分けることなく自宅に持ち帰る。知事の側近はみんなびくびくしている」といった姿が推測される(そもそも知事や職員が安易に貰い物をしていいのか、職員がおすそ分けを期待すること自体がどうなのか、という疑問はさておき。しかし「前知事はみんなにくれたのに」という記述が多数、延々と相次ぎ、食べ物の恨みは怖いと感じた)。
 知事のパワハラについては被害者の複数証言や録音を待たざるを得ないが、あれだけ多数の怨嗟の声の記述があると「火のないところに煙は立たない」と考えざるを得ないというのが筆者の正直な感想だ。パワハラにあたるかどうかはさておき、「知事は怒りっぽく扱いにくい人物」というイメージが浮かび上がってしまう。
〇知事と幹部職員による元局長へのパワハラの連鎖の可能性
 しかし知事の言動が理不尽、怖いという程度ではここまでの騒ぎにならなかった。元局長が自死に至った経緯こそ究明されるべきだろう。また局長にまでなった人物がなぜ怪文書をマスコミや議員にばらまいたのか、という点も疑問である。
 自死については知事や幹部職員による組織的パワハラが原因の一つになったといいう噂がある。だがパワハラは本人たちが否定する限り実証は難しく、録音等の証拠が唯一の決め手になる。
 しかし中間報告の記述のほとんどが職員の真実の声だという仮説に立てば、知事と彼を取り巻く組織の動きが浮かび上がってくる。記述内容からの類推と筆者自身の他の県庁等での経験を統合するとこういう仮説ができ上がった。
(1)兵庫県庁にはもともと議員や幹部職員によるパワハラが横行していたようだ。一方で上下関係は厳しく、しかし身内やOBを大事にする県庁一家で良くも悪くも昭和の風土が残る古い組織だった(詳細は筆者記事 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/859e23f0fcfd53b6e3a5af994fd7dbf393524307 を参照)。
(2)斎藤知事にも、もともとか知事になってからかは不明だがパワハラ的言動の傾向があった。
(3)そこで知事を支える人事課や秘書課は配慮や忖度、あるいは指示に基づいて、知事の視察等の些事について細かなルールを決め、各部署に指示していた。同じく副知事ら幹部も知事に忖度した行動をする。やがて知事の言動に端を発したパワハラや高圧的な指示が組織内でエスカレートしていったのではないか(「副知事によるパワハラ」「人事課によるパワハラ」「秘書課の高圧的な要求」という趣旨の記述もあったが、このあたりは情報が少なく推測でしかない)。
(4)そんな中で怪文書の出元が元局長と分かった時の庁内幹部の驚きと本人への組織的重圧は相当なものだったと察する。封建的な県庁組織にあって何があっても守るべきは「知事」である。ところが幹部が知事を真っ向から批判した。しかも外部のマスコミや議員に流すという行為は組織への裏切りであり許されないだろう。知事の周りの幹部職員らはおそらく優秀な好人物だったと思われる。しかし集団で連携して行った言動や処分は「組織的、官僚的なパワハラ」につながった可能性が否めない。
〇知事のパワハラ的言動は若いオーナー創業者2世のパワハラにそっくり
 知事のパワハラ的言動については「瞬間湯沸かし器」「些細な事で怒る」「ちゃんと話を聞かない。すぐ忘れる」「言葉の暴力」「人の気持ちを顧みない」といった記述が相次いだ。伝聞が多いがコメントの数は膨大だ。その中身は官民を問わず組織トップによるパワハラ事例とそっくり同じ現象のオンパレードだ(エレベータ事件、運転手への態度など)。全部並べるとよくある暴君トップの言動メニューと見事に一致しており納得感がある。しかし、こうした個人の性癖の問題が今回の大きな事件にまで至る背景には組織風土の問題があろう。いわばトップのパワハラ的言動がきっかけとなってパワハラに弱い旧態依然の組織風土が弊害をさらに増幅した可能性が高い。
 報告書中のコメントで特に注目したことが3つあった。
 第1は「『俺は知事だぞ』とよく言う」「前知事を非常に嫌っていた。式典で後ろの席に座らせるよう指示した」という知事の行動様式があった。作り話かもしれないが、事実だとしたらコンプレックス、あるいは自信がなく不安なのではないか。他県の課長がいきなりトップの政治家の座に座った。職員の前で虚勢を張らないとやっていけなかったということだろうか。
 第2に「知事が怖くて各部署が現場の情報を上げなくなった」「その結果、知事が知らない話が報道されてしまう。すると知事は『聞いてなかった』とますます怒る。これが事実であれば完全な悪循環に陥っていたと言える。なかなかに鋭い観察かもしれない。確かにオーナー会社のトップのパワハラ事件ではこれがよく起きる。知事はパワハラ的言動を重ねるうちにますます孤立し、ますます不機嫌になっていったのではないか。
 第3は副知事や人事課、秘書課などが忖度して知事の指摘を待たずに各部署に過度な準備を要求するようになった(導線の準備、鏡の用意、部屋の確保など)という現象だ。要は組織全体が唯々諾々と知事のパワハラ的言動を受け入れてしまった。彼らは被害者だがまた彼らも各部署に高圧的姿勢をとっていた可能性がある(被害者が新たな加害者になるパワハラ言動の再生産)。副知事らは本来、こうした状況を俯瞰して組織改革の改善策を考える、あるいは知事に忠言するべきだった。ところが怪文書の出所を解明するうちに、むしろ問題に蓋をする、あるいは加速する側に回ってしまった。
 こうした現象はオーナー企業のジュニア(2世)のパワハラとその側近たちの行動にそっくりだ。オーナー企業では創業トップが圧倒的実力者である。些細な事を巡っても組織全体がトップの指示を待ってピリピリしている。優しく人徳あるトップのもとでも「誰かがうまく取り入って得をした」などの噂が渦巻く。よほど気さくかつ公平に社員に接しない限り噂は消えない。そういう組織でオーナーが引退し世襲の若い2世が社長になったら苦労する。最初は実績も自信もない。番頭に舐められないよう居丈高に振る舞うことで権威を確立しようとする場合も出てくる(まるで隣国半島国家の元首のように・・)。ジュニアはやがて実績をあげれば本人も社員も落ち着くがそれまでが綱渡りだ。みんな密かにじっと見ている。斎藤知事も似た状況にあったはずだ。よほど用心してかかるべきところ、少なくとも部下とのコミュニケーション不足が生じていたことは否めない。
〇側近幹部が過度に知事を忖度して組織的パワハラに至った可能性
 以上を総合すると元局長の憤死ともみなせる今回の顛末は、知事のパワハラ的言動そのものよりも知事側近らによる組織的な責め、行政組織特有の融通の利かない人事懲罰処分の制度運用など総合的な要素によるのではないか。さらにすでにもう一人の課長が先に自死されていた。これらが相俟って心理的な重圧を生じさせたのではないか。
 怪文書への対応は、手続きだけ見ると県庁人事当局による調査、弁護士のアドバイス、副知事や知事の判断に明かな間違いがあったとは言い難い。なにしろ出発点が匿名の怪文書の流布である。単なる噂や作り話と思える事項が多数書いてある。内部告発ならまだしも議員やマスコミにいきなり投稿された。加えて勤務時間中に作成した、職場のPCを使った等、官僚組織では外形的には明らかに不適切で、処分に至っても仕方がない。
 しかし、それは退職間際の局長の行為だった。真似る職員が出るとも思えない。知事の裁量による処分の見送りや軽減(寛如の心、武士の情け)があってもよかったのではないか。
 県庁では知事は藩主、天皇のような存在である。退職間際になって懲戒処分されると名誉を失いつらいだろう。人事部門は官僚的に処分を進めるが、知事が率先してそれを諫め、自らの判断で寛容に進める手もあったのではないか。
〇不器用な議員たちが混乱に輪をかけた
 結果として今回の件で兵庫県庁はマスコミの無責任な報道合戦でイメージを大きく下げた。オーナー企業のお家騒動と同じで恥ずかしい。パワハラやおねだりは本来、組織内で是正すべき問題だ。ところが今回は当初から怪文書に違法行為の可能性が書かれ、さらに内部告発となった。そこで議会や全国メディアを巻き込んだ騒動になった。  
 その結果、百条委員会が設置されたが、そこでも問題が発生した。複数の議員が守秘義務を守らず作業経過をリークしたり、ヒアリング対象の職員の所属先を口走った。調査委員としてはもとより議員としての資質すら疑わしい。しかも委員会は伝聞でしかない無記名アンケートの生の記述まで全部公開した。こうした不用意な行動は反知事派の議員による政治的キャンペーン(報道テロ)と批判されても申し開きできない。
 本来は、まず組織外の弁護士など第3者委員会が調査すべきだった。ところが調査のプロとはいえない議員たちが職員や外注先の助けで調査をしている。政治的に対立する議員たちが行う共同作業は非効率だし、情報漏洩が相次ぐとすれば県民の信頼も得にくい。委員会は今一度、守秘義務や客観性を点検すべきだ。
 こうして兵庫県は知事も残念、県庁も残念、そして議会も残念という状況になってしまった(自死の報に接した議員諸氏のショックや切実な思い、使命感は重々承知の上でのコメントである。個人の思いは純粋かもしれないが複数会派による百条委員会は概ね政局がらになる)。
〇マスコミと議員は「業(ごう)」を超えられず
 議員もマスコミも情報発信をなりわいとする。未確認の情報であっても彼らに提供されると真相究明や是正、反省の前にその利用による利得行為がおきる。
 その結果が今回の百条委員会の一部議員による情報漏洩と連日の過剰な報道だろう。行政機関において情報公開、透明性の担保は確かに大事だ。しかし議員は自分の手柄にしたい。マスコミは元来、権力者を厳しくチェックする性質がある。TVは視聴率を稼ぎたい。
 中でも最悪のパターンは行政機関からではなく、議員(「百条委員会」)経由でのマスコミへの中途半端な情報の流し方である。マスコミは職員などから聞いた話なら必ず裏どりをする。しかし「議会」が公表した話となれば裏も取らずにすぐに流す。噂、伝聞、内心では疑わしいと思う内容でも容赦なく拡散する。ほかの媒体が孫引きをしてますます発信量が増える。
 百条委員会側の議員にも言い分はあろう。「開かれた議会」「情報公開の原則」である。それを言い訳に未確認情報をどんどん公開する。しかし、その議会ルールを逆用してマスコミを使い、反知事の印象操作(あるいは知事選で彼を推したのは自分ではないという釈明)を繰り広げているのではないか。知事を辞めさせる政治ショーと化した百条委員会は無残である。民主主義に基づく制度のはずが、衆議政治、デマゴーグの道具になりかけている。そんな中、職員は議会を信じてきちんと証言するだろうか。
〇なぜ怪文書という方法で告発されたのか
 ところで知事の非違行為に抗議する手段としてなぜいきなり怪文書・・つまり最初から議会とマスコミを巻き込むやり方になったのか?これに関しては、知事による前知事時代の功労者や県庁OBへの冷たい扱いへの怒りが根底にあったのではないかと推測する。
 怪文書の筆頭には五百旗頭氏の逝去に至る経緯が書かれた。なぜこれが最初だったのか。逝去と知事の因果関係は絶対に証明不可能だし、荒唐無稽ですらある。しかし「作り話」と思われほど根拠の薄いエピソードがあえて筆頭に掲げられた。これは怪文書の書き手が、県庁が県民から慕われた五百旗頭氏に対して失礼なコミュニケーションをしたことへの強い義憤によるのではないか。
 さらにその背景には年長者、県OBに対しドライな知事の日常の姿勢への反発もあったのではないか。県の外郭団体は、県OBが再就職した場合、65歳で再雇用を原則打ち切る規定になっている。専門的業務に当たるなどの理由があれば延長しているが、慣例的に再雇用を続けるケースが常態化していた(2021年新聞報道)。知事はその見直しを始めていた。それと同じ発想で五百旗頭氏にも退任を迫ったのではないか。もっとうがった見方をすれば天下りの規制強化(年長者の待遇見直し)を率先する知事はみんなにとって困った存在だった。そのけん制のためにOBらが怪文書の材料になる情報を集めたという仮説はどうか(筆者もかつて大阪市の改革で似たような動きを見聞した)。証拠はないが否定もできないだろう。
 匿名の怪文書は当初は無視された。だが県庁組織によって発信元が特定された。結局、怪文書は正式な告発となり知事を脅かした(自死が告発文の威力を高めたことは痛ましいが・・)。
 今となっては、最初の告発の手法の選択がよくなかった。純粋に問題提起するならば、パワハラ証言や録音だけを集め、例えば人格者の名高い中立的な議員OBや知事が尊敬する元上司などに相談するなどの方法があったかもしれない。
〇これからどうするか
 以上、述べてきた推測をまとめると、本件は(1)知事個人のパワハラ的言動がきっかけで、(2)知事に忖度した組織的なパワハラが誘発され、(3)元局長の自死を招き、(4)そこから議会が百条委員会という手法を採用した。しかしその背景には知事を辞めさせたいという政治的な動きがあり、(5)未確認の噂話を議会が組織的に集め、百条委員会がそれを精査せずにマスコミに流し、全国を揺るがすという混乱を引き起こした、のではないか。
 ここまできた以上、知事は任期を全うできないこともありえる(事実の解明を待たない限り何も断言できないが)。その現実をドライに見据えた場合、関係者が今やるべきことは何か。
 第1は来年の知事選挙に今回の事件の傷跡を持ち越さないこと、特に反知事派(あるいは前知事派)の勝利と言った文脈で結論を単純化しないことである。例えば斎藤知事が行った天下りの整理等の行政改革の是非は第3者の手も借りて検証すべきである。仮に斎藤知事の不適切行為が明らかになった場合にでも知事がやったことの全てを否定すべきではない。兵庫県の組織体質のおかしさは明らかだ。県政改革は逆戻りさせないことが重要だ。
…無料部分は以上です。
ただ現状は「県政改革は逆戻り」しそうな雰囲気が濃厚なんですが…

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