拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
このカテゴリーのネタも久し振りだな~
というか、なかなかブログを更新できる暇が無くて、中途で止まっていた文章を発掘していたら、upし忘れていたのを見つけたので、丁度良い物見つけたなとヾ(^^;)
なお、今回のネタには前編があります。先に読んでおかないと分かりにくいかも知れない。こちら
タイトルにあげた本、一時期今田の上司であった岡村寧次(おかむら・やすじ)の評伝です。
岡村寧次については、中江丑吉関係の書籍で、前任者・多田駿と岡村寧次の比較を中江がしていた話は頻出しているので、ご記憶の方もいらっしゃるかと。
近代日本史に興味のある人にとっては「バーデンバーデン3人衆の一人」というところでしょうか。
また、以前の書き込みで「岡村の日記は何の本で読めるんだろうか?(゜_。)?(。_゜)?」と書いていたことがあるのですが、岡村日記の抜粋はこれに載っていました。主要事件に関係した箇所はすべて引用されているようです。
またまたかなり長い本なので、気になるところを箇条書きにて。
ではまいる。
というか、なかなかブログを更新できる暇が無くて、中途で止まっていた文章を発掘していたら、upし忘れていたのを見つけたので、丁度良い物見つけたなとヾ(^^;)
なお、今回のネタには前編があります。先に読んでおかないと分かりにくいかも知れない。こちら
タイトルにあげた本、一時期今田の上司であった岡村寧次(おかむら・やすじ)の評伝です。
岡村寧次については、中江丑吉関係の書籍で、前任者・多田駿と岡村寧次の比較を中江がしていた話は頻出しているので、ご記憶の方もいらっしゃるかと。
近代日本史に興味のある人にとっては「バーデンバーデン3人衆の一人」というところでしょうか。
また、以前の書き込みで「岡村の日記は何の本で読めるんだろうか?(゜_。)?(。_゜)?」と書いていたことがあるのですが、岡村日記の抜粋はこれに載っていました。主要事件に関係した箇所はすべて引用されているようです。
またまたかなり長い本なので、気になるところを箇条書きにて。
ではまいる。
・岡村家は幕府御家人。この本の著者・船木氏も書いているが幕臣出身の軍人は珍しいと思う。「しゃらくせぇ合点だい」と言ってる歴史上の有名人が勝海舟の他にもいたとは驚いたヾ(--;)
・なお「寧」は岡村家の通字らしい。
・妻との間に2男に恵まれ…が、次男が夭折、妻も跡を追うようにして早世。早々にしてやもめになってしまう…
・関東大震災!そして大杉事件発生!犯人は甘粕憲兵大尉?…あれ、なんかこれ陸軍の陰謀臭いんですが…上層部の不正の気配を感じて不信感一杯の岡村。
・このことをきっかけに藩閥(特に長州閥)排斥に熱意を燃やすようになったようです。
・陸軍入隊後直ぐに中国に関心を持つようになるが、諸先輩の「中国にうつつを抜かしていても軍では出世できん!ともかく欧州に留学してそれなりに地位を築いてから中国問題に取り組め」と言うアドバイスに基づきドイツ語を専攻した岡村。
・このことがきっかけで欧州留学中に永田鉄山(ドイツ語)、小畑敏四郎(ロシア語)と知りあうわけです
・満州事変勃発!「大変なことが起こった…いいぞもっとやれ」ヾ(--;)と煽りまくる岡村。
・バーデンバーデンの仲良し3人組は陸軍内の抗争の中で崩壊。つうか、この間に関東軍参謀副長に転勤させられて間もまともに取り持てなかった岡村(´・ω・`)
・どうしても満州に関心が持てない…中国に直接関わる仕事がしたい…ヾ(^^;)
・永田鉄山暗殺!…いち早く永田の家に駆けつけて遺族を激励する岡村。麗しい友情。
・2.26事件の煽りで小畑敏四郎が予備役(要はクビ)になってしまった。いち早く小畑の家に駆けつけて慰めようとする岡村。麗しい友情…と思いきや、小畑は「お前なんかもう友人でも何でもないわ!」と頭ごなしに怒鳴って岡村を玄関払い( ゚д゚) ポカーン 何というめんどくさい性格の小畑。さすが今田が尊敬する数少ない軍人と言うだけありますなヾ(^^;)
・それなりに第2の独身生活を楽しんでいたみたいなのだが、長男が成長したのと、家の面倒をみてくれた実母の老化が心配になってきて再婚することにする。しかし、師団長だった岡村の結婚には天皇のご裁可がいるなど大騒動となり、結婚当日には地元の新聞社が大挙して押しかける。新郎岡村50歳、新婦は36歳。20歳近く年下の妻と、芸能人もどきの取材攻勢に結構浮かれる岡村。
・軍歴の最後は本のタイトルの通り支那総軍司令官。中国では色々あったにもかかわらず、かつて中国人士官の教育に携わったこともある岡村の受けは良く、待遇は結構良かったみたい。
・…が、それは国民党軍相手の話で、共産党軍は「岡村は死刑!」とうるさい。そうこうしているうちに岡村は持病の結核も悪化(○。○)結局蒋介石の特別の工作で無罪となり、国民党が台湾に脱出する前に日本に帰国できた。中国で無罪になったお陰で、巣鴨プリズンにも放り込まれず。
・上記を恩義に感じた岡村は陸軍OBに声をかけて密かに台湾に応援部隊を送り込む。冨田信亮による"白軍"や、根本博の義勇軍は割と有名かと
・どうも家族運はいまいちで、最晩年に長男にも先立たれる。岡村自身は長生きで81歳で死去。
感想
バーデンバーテンの一人だし、最後の中国駐留軍総大将だし、中江丑吉関係の史料では「多田駿より岡村の方が司令官に相応しかった」とか書かれてるからせめて今村均程じゃなくてももっと重々しい人かと思っていたのだが
めちゃくちゃ軽い人だった。
もうイメージ崩壊ですよ、ほんまにヾ(^^;)
まあ、蒋介石との交流とか締めるところは締めてはいるようなんですが、これも後から柴りんには「形だけでも何か罪に服した方が後から後輩に突き上げ食らわなくていいと思うんだけどなーいつもの岡村さんらしく調子よく無罪になったよなー」って言われてるし(^^;)
※柴山兼四郎はこの時点で処遇が決まらずちょっとひがみがあったものかとも思われます
※岡村寧次が無罪になったのは蒋介石が日本からの援助を期待したからと言うのが有力な説ですが、岡村が結核で重体に陥っていたのも理由の一つらしいです まあ日本に帰ったら治っちゃうんですが
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