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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
【単独インタビュー】斎藤元彦・前兵庫県知事が自身の資質を語る「私は地位に固執するタイプではない」
11/5(火) 10:56配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2b2aaeedaa33a32c5333fef509106baa983bdcf
 兵庫県知事選が10月31日、告示された。パワハラなどの疑惑で県議会から全会一致で不信任決議を受け失職した斎藤元彦氏のほか無所属新人6人が立候補し、計7人による選挙戦が繰り広げられている。強烈な逆風下で再選を目指す斎藤氏だが、SNSや街頭では擁護の声も広がる。駅前に立って県民に語りかける斎藤氏の応援に駆けつける人も増えている。
 「絶対に負けるわけにはいかない」――。支持者に強い言葉で訴えかける斎藤氏は、自身の知事としての資質についてどう考えているのか。本人を直撃した。(以下、文中敬称略)
■ 「マスコミや県議会には負けない」、第一声に沸く聴衆
 出直し選挙に臨んだ斎藤元彦・前兵庫県知事の第一声で約300人の聴衆が最も沸いたのは、こんな発言だった。
「メディアの報道に負けるな。そういった声もいただきました。今回、県議会側からの不信任決議、そしていろんな政党・政治家が斎藤元彦にさせるわけにはいかない、そんな強い声もいただいてます。斎藤か、斎藤以外か。私は絶対それには負けるわけにはいかないんです」
 マスコミや県議会には絶対負けない──。はっきりと「敵」を名指しした。
 自民県議団が割れて保守分裂選挙となった3年前も、告発文書問題で記者や県議から追及され続けた半年間も、県議会の全86人から不信任を突き付けられた時も、口にすることはなかった強い表現である。
 斎藤自身の心境という以上に、支持者たちの思いに呼応する言葉のように私は感じた。失職直後の前回記事(「なぜあなたは斎藤元彦・兵庫県知事を支持するのか?」失職した斎藤氏を応援する人に聞いた)から約1カ月の間に斎藤の駅立ちへの応援は日に日に増え、握手やサインを求めたり、一緒に写真を撮ったりする人は、時に100人以上になった。
 そして、集まる人たちの多くが県議会・県庁と、何よりもマスコミに反感を抱いていた。改革に抵抗する既得権益とマスコミの一方的なバッシング報道によって、斎藤は知事の座を追われたとする見方だ。
 「真実がデマに負けるのが許せなかった」
 告示3日前、JR元町駅で話を聞いた男性は言った。斎藤支持者の間では「五条祐介」というXのアカウント名で知られる彼は明石市在住の65歳、自営業だという。駅立ちで出会った5、6人の仲間とLINEグループ「チームさいとう」を運営している。登録者は11月に入って2000人を超え、街宣活動の告知など重要なツールとなっている。
 「パワハラといっても、明確な証拠は出てこない。付箋を一枚投げたのがパワハラですか?  おねだりだって、贈った側からほぼ否定されている。単なる怪文書だったものが、斎藤さんに反発する井戸(敏三元知事)派の県職員やОB、県議たちが騒いだことで告発文書になった。マスコミはこれに乗ったんです。善悪の二項対立を作り、悪者を徹底的に叩くとウケるからです」
 ネットでつながる支持者たちは、こうした主張を共有している。「県庁建て替えの凍結」「天下り職員の定年厳格適用」などの改革に反発した県職員やОBが斎藤を引きずり降ろそうと画策し、これにマスコミが加担した、というストーリーだ。しかし、それは本当だろうか。
 私が県庁や周辺を取材してきた中では、そうした反発も皆無ではないものの──そこには井戸氏後継の元副知事と争った選挙が尾を引いている──組織的な動きがあったわけではない。前々回の記事(【斎藤元彦・兵庫県知事】失職でも「自分はそこまで悪くない」、言葉の端々に垣間見える“鉄面皮知事”の本音)でも書いたように、現役職員たちはむしろ、閉塞感を打破する存在として、若い斎藤に期待していた。それが度重なる理不尽な叱責、パフォーマンス先行の独善的「改革」、少数の幹部による側近政治などで失望に変わり、疲弊していったというのが実態に近い。
 斎藤自身はどう考えているのか。私は告示前に行った単独インタビューで、「知事の資質」について集中的に聞いた。
■ 「私のスタンスと、求められる知事像が食い違っていた」
 まずパワハラの認識だ。五条氏の言う「付箋を投げた」件は、斎藤自身も百条委でパワハラと認めた行為だが、それ以外にも「公用車から20メートル歩かされて激怒した」「ホテルで予約がないのに大阪府の吉村知事と食事をさせろとキレた」など多数の証言がある。
 全職員の7割に当たる6725人が回答したアンケートでも、パワハラを経験または見聞きしたという人が2851人と、42.4%に上った。幹部職員以外と接する機会の少ない知事としては、驚くべき数だろう。
 本人は多くの件について「適切な指導だった」「問題なかった」と主張するが、周囲の受け止めとは明らかにズレがある。感情的になりやすい性格なのか。一部で指摘されるように、総務省職員時代に培われた霞が関の官僚文化なのか。
 「普段の仕事で事細かく、ガミガミ言うタイプではないです。でも、大事なポイントでは結構厳しく言いますね。報告がない、一度指示したのに反映されてないとか。報・連・相をきちんとするのは霞が関でも叩き込まれました。怒りっぽい性格ではないです。ただ仕事の面では、ミスや注意漏れとかをされたら、ちゃんとしてほしいと厳しく言うタイプではありますね」
 通常の「厳しく言う」レベルで、これほどパワハラ証言が続出するだろうか。職員の声を受け止め、わが身を省みる姿勢に欠けるのではないか。県職員や県議からは「コミュニケーション不足」「感謝の気持ちが見えない」という人物評をしばしば聞く。再出馬会見では「器用に人付き合いできるタイプではない」と自己評価を語っていたが、それで信頼回復できるのか。
 「もともと群れるタイプじゃないんです。学生時代から基本的に一匹狼で、特定の人とグループを作ったりすることはなかった。政治の世界ではお世話になった人との付き合いがすごく大事ですが、私はいろんな人と満遍なく公平に付き合うタイプ。業界団体などからすれば、もっと自分たちの声を聞いてほしいという思いはあったかもしれません。
 ただ知事というのは、県民全体を見る立場。そういう私のスタンスと、求められる知事像が食い違っていたのかもしれない」
 支援者との関係で言えば、後援会長を務めた尾山基氏(アシックス・シニアアドバイザー、神戸商工会議所副会頭)が9月に辞任するなど、歴代知事と関係良好だった地元経済界からも厳しい声が相次いだ。
 「経済界との会合にも可能な限り出席してきたつもりです。ただ、私は就任まだ3年で、最初の2年はコロナがあった。20年務められた井戸知事時代と比べ、『なかなか会ってくれない』と言われるのは、これはもう仕方がないと思います」
■ 四人組には「感謝」、元県民局長のことは「尊敬」
 庁内ガバナンスにおいては、片山安孝元副知事ら、いわゆる「四人組」を重用し、彼らに権限が集中しすぎたという批判が強い。人材登用や組織体制に誤りはなかったか。
 「20年ぶりの知事交代で、私には兵庫県庁の勤務経験もないので、新県政推進室を立ち上げ、組織全体との間を取り持っていただきました。行政は縦割りだから、複数部局にまたがる施策は調整が必要です。その横串を通す仕事を片山さんたちにお願いし、一生懸命やっていただいたことには感謝しています。
 特定の人を重用する意識はなく、仕事をする中で自然とそうなった感じです。外から見れば、そう(重用と)言われるのかもしれませんが…。ただ政策としては若い世代の応援とか、評価をいただいているので、パフォーマンスをしっかり発揮できたと思っています」
 一方で井戸元知事に近い幹部らを露骨に排除したと言われる。告発文書を書いた元県民局長も、それゆえ本庁へ戻れなかったという説もある。
 「元県民局長さんは一生懸命仕事をやられる方で、私自身は尊敬していました。ただ、人事というのはその時々でいろいろありますから、自分が思うようにならないこともあるでしょう。それでも目の前の仕事を一生懸命やるのが、公務員としてのプロ意識だと思います」
 彼が告発文書を書いた理由を、人事上の不満だったと考えているのか。
 「いや私は、そこはわからないです。それはまさに百条委員会で聞きたかったですね」
■ 広がり続ける真偽不明の情報
 最後に兵庫県知事という職務へのこだわりを聞いた。よく知られるように、斎藤の「元彦」という名は4代前の金井元彦知事から取っており、3年前の選挙では「兵庫県知事になることが私の天命」とまで語っていた。全議員からの不信任という逆境で再出馬した理由もそこにあるのか。
 「総務省に入って地方自治を志したのは、いずれ知事にという強い思いでした。そして3年前に知事になり、今は仕事をきちんとやり遂げたいという思いですね。県内を回ると、万博へ向けたフィールドパビリオン、高校生や若者世代の応援とか、自分がやってきた政策をすごく喜んでいただいている。
 私は地位に固執するタイプではないんです。政策を企画立案し、実行していくことが心から好き。いい政策を、県のために、自分のすべてを懸けてやりたいという思いですね」
 私が斎藤と知り合ったのは、ちょうど彼が兵庫県知事選への出馬を具体的に考え始めたという2020年6月だった。一対一で話せば、穏やかな語り口や表情もその当時と変わらない。しかし、この4年余りの間に彼を取り巻く状況はあまりにも大きく変わり、その実像も、何が事実であるかも不確かなまま、ネットや路上に真偽不明の情報が広がり続けている。
 告発文書問題をめぐる過熱報道は、いずれ検証されるべきだろう。だが、知事という権力の座にいた者が疑惑を追及したマスコミや県議会を敵視し、それに人びとが喝采を送る光景には危うさを感じざるを得ない。

松本さん悔しいのう悔しいのう(を
という煽りはともかくとして、叩き潰したはずなのにこんなことになるなんて…という気持ちが感じられるコラムでした
おっとあの百条のアンケートは同じ人が何回も答えられる形式らしいですよ なので集計してパーセンテージ出しても無意味
あと回答者の年代が偏ってるので(50台が多い)そこも正確な値を出すのが無意味な理由です
内容は西ムー自転車事件とか(苦笑)、なぜかw局長のパワハラエピソードがしっかり出てるとか、雑なアンケートならでわの面白さがありますが。

関連ネタはこちら→20241005-1

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