拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
…を見に行って参りました。
先日から春日大社のことが気になっているので、タイムリーな展覧会だと思いまして。
が!行きが電車の接続が悪くて2時間もかかってしまい、展覧会の後春日大社に写真撮影お参り(^^;)しようと思っていたができなかった_| ̄|○
しかし奈良。角が生えかけの鹿と修学旅行生と外国人観光客に揉まれながらの道中で、人酔いしました(^^;)
いっぽう、展覧会場は空いていて楽園(をい)状態。修学旅行生も外人も0!_(。_゜)/…まあ、「神仏習合の権化」春日大社なんて、中高生はもちろん、外人にも理解不能な代物ですからね…かくいう私も理解できている自信がないのだが。
でも外人の好きそうな鎧アーマーヾ(^^;)しかも国宝ばっかり4点という面白い物も出てました。
・国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾):展示は今週末(5/13)まで!教科書にも出てくる一番有名な鎧兜。急げ!
・国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾):こちらは来月まで(6/10)。
個人的にはこれが一番目当てで行ったのだった。
他、公式HPには載ってないのですが、紺糸威しの南北朝頃製作と推定されている胴丸と兜のセット(こちらも国宝)が2点出ていました。島津豊久の鎧を彷彿とさせるもので、ちょっとうるっとしてしまいましたが。
もうひとつのお目当てが「鹿島神宮と香取神宮のご神宝」2点。
・国宝 直刀・黒漆平文大刀拵(鹿島神宮ご神宝)
・国宝 海獣葡萄鏡(香取神宮ご神宝)
鹿島神宮のご神宝は関西では史上初公開らしい。おや、去年秋の「国宝展」でも出てなかったのか。実物見てそれも当然と思ってしまった。何しろ全長3m(^^;)。…もってくる+展示するのが大変すぎる…。今回の展示でも壁一つ専有されてられました。なお、鹿島神宮ではこの巨大すぎる刀を「神話に出てくる韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」と伝承しているそうです。近頃話題の「刀剣○舞」にはご登場されてないようだが…そりゃ全長3mの刀じゃ無理かヾ(^^;)。
鏡の方は実は正倉院に全く同じ物があるそうで、公式図録の解説では藤原氏の誰かが遣唐使が持って帰ってきたペアを一枚ずつ分けて奉納したんじゃないか?としていました。
実は、以前拙ブログでも書いたように、春日大社は起源が胡散臭い謎多い神社で、藤原氏の氏神の割りには公式の起源は神護景雲2年(768年)と奈良時代の終わり頃。奈良時代の展示物というのは先述の鹿島神宮+香取神宮から借りてきた物ぐらいで、多くは平安時代以降の物ばかりでした。
あの大河ドラマ『平清盛』で山本耕史が演じて話題になった、スーパーハードゲイヾ(--;)藤原頼長が実用+奉納したらしいという弓矢とか、マニアが見たら興味深い物が多かったです。
意外なところでは平安時代のライバル?藤原道長の「御堂関白記」と藤原実資の「小右記」が並んで展示されてました。実資の方が字もうまかったのね。
あとは、外人は当然、現代日本人にも理解不能な「春日大社の神仏習合の世界」。春日大社の図面と仏像(春日大社の神が仏に変身した姿らしい)を描いた、いわゆる“春日曼荼羅”と言われる掛け軸が山のように。どうも
・武甕槌命:不空羂索観音→釈迦如来
・経津主命:薬師如来
・天児屋根命:地蔵菩薩
・比売命:大日如来→十一面観音
・天押雲根命(通称“若宮”):文殊菩薩 ※但し姿は子供に描くこと
…と平安末期以降の日本人は勝手に当てはめて納得していたようです。
あとは、武甕槌命が常陸国から乗ってきたという言い伝えがあった「鹿」を書いた掛け軸が山のように。ご存じの方が多いと思いますが、奈良市に今のように野良の鹿があふれかえっているのは、鹿が「春日大社の神様のお使い」とされているからなのです…。
図録は¥2500で高いなーと思いつつ、今興味のある「春日大社の起源」に関する小論他いろいろと興味深い話が載っていたので買ってしまいました…金欠だわ。
<感想>
鹿島神宮から武甕槌命が載ってきたお乗り物が鹿じゃなければ、今頃奈良はこんなに糞害に悩む場所じゃなかったと言う事ですね…ヾ(^^;)
あの吉永小百合が歌う奈良県歌ヾ(--;)名曲?も存在しなかったのかも。
だがしかし、お乗り物が馬だったら更に問題が悪化していただろうが…
展覧会公式HP こちら 上記記事で紹介した物の写真も載っています。
先日から春日大社のことが気になっているので、タイムリーな展覧会だと思いまして。
が!行きが電車の接続が悪くて2時間もかかってしまい、展覧会の後春日大社に写真撮影お参り(^^;)しようと思っていたができなかった_| ̄|○
しかし奈良。角が生えかけの鹿と修学旅行生と外国人観光客に揉まれながらの道中で、人酔いしました(^^;)
いっぽう、展覧会場は空いていて楽園(をい)状態。修学旅行生も外人も0!_(。_゜)/…まあ、「神仏習合の権化」春日大社なんて、中高生はもちろん、外人にも理解不能な代物ですからね…かくいう私も理解できている自信がないのだが。
でも外人の好きそうな鎧アーマーヾ(^^;)しかも国宝ばっかり4点という面白い物も出てました。
・国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾):展示は今週末(5/13)まで!教科書にも出てくる一番有名な鎧兜。急げ!
・国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾):こちらは来月まで(6/10)。
個人的にはこれが一番目当てで行ったのだった。
他、公式HPには載ってないのですが、紺糸威しの南北朝頃製作と推定されている胴丸と兜のセット(こちらも国宝)が2点出ていました。島津豊久の鎧を彷彿とさせるもので、ちょっとうるっとしてしまいましたが。
もうひとつのお目当てが「鹿島神宮と香取神宮のご神宝」2点。
・国宝 直刀・黒漆平文大刀拵(鹿島神宮ご神宝)
・国宝 海獣葡萄鏡(香取神宮ご神宝)
鹿島神宮のご神宝は関西では史上初公開らしい。おや、去年秋の「国宝展」でも出てなかったのか。実物見てそれも当然と思ってしまった。何しろ全長3m(^^;)。…もってくる+展示するのが大変すぎる…。今回の展示でも壁一つ専有されてられました。なお、鹿島神宮ではこの巨大すぎる刀を「神話に出てくる韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」と伝承しているそうです。近頃話題の「刀剣○舞」にはご登場されてないようだが…そりゃ全長3mの刀じゃ無理かヾ(^^;)。
鏡の方は実は正倉院に全く同じ物があるそうで、公式図録の解説では藤原氏の誰かが遣唐使が持って帰ってきたペアを一枚ずつ分けて奉納したんじゃないか?としていました。
実は、以前拙ブログでも書いたように、春日大社は起源が胡散臭い謎多い神社で、藤原氏の氏神の割りには公式の起源は神護景雲2年(768年)と奈良時代の終わり頃。奈良時代の展示物というのは先述の鹿島神宮+香取神宮から借りてきた物ぐらいで、多くは平安時代以降の物ばかりでした。
あの大河ドラマ『平清盛』で山本耕史が演じて話題になった、スーパーハードゲイヾ(--;)藤原頼長が実用+奉納したらしいという弓矢とか、マニアが見たら興味深い物が多かったです。
意外なところでは平安時代のライバル?藤原道長の「御堂関白記」と藤原実資の「小右記」が並んで展示されてました。実資の方が字もうまかったのね。
あとは、外人は当然、現代日本人にも理解不能な「春日大社の神仏習合の世界」。春日大社の図面と仏像(春日大社の神が仏に変身した姿らしい)を描いた、いわゆる“春日曼荼羅”と言われる掛け軸が山のように。どうも
・武甕槌命:不空羂索観音→釈迦如来
・経津主命:薬師如来
・天児屋根命:地蔵菩薩
・比売命:大日如来→十一面観音
・天押雲根命(通称“若宮”):文殊菩薩 ※但し姿は子供に描くこと
…と平安末期以降の日本人は勝手に当てはめて納得していたようです。
あとは、武甕槌命が常陸国から乗ってきたという言い伝えがあった「鹿」を書いた掛け軸が山のように。ご存じの方が多いと思いますが、奈良市に今のように野良の鹿があふれかえっているのは、鹿が「春日大社の神様のお使い」とされているからなのです…。
図録は¥2500で高いなーと思いつつ、今興味のある「春日大社の起源」に関する小論他いろいろと興味深い話が載っていたので買ってしまいました…金欠だわ。
<感想>
鹿島神宮から武甕槌命が載ってきたお乗り物が鹿じゃなければ、今頃奈良はこんなに糞害に悩む場所じゃなかったと言う事ですね…ヾ(^^;)
あの吉永小百合が歌う奈良県歌ヾ(--;)名曲?も存在しなかったのかも。
だがしかし、お乗り物が馬だったら更に問題が悪化していただろうが…
展覧会公式HP こちら 上記記事で紹介した物の写真も載っています。
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