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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
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慶長九年二月ごろと推定される和歌です。
今回はある意味異色の和歌で、何が変わっているかというと、あの犬猿の仲ヾ(^^;)の婿・島津忠恒の手紙の中に登場するのです。
「家久公御譜中」
「為正文鎌田出雲政純」
又申候、此比鎌雲かたへ 龍伯様・われもふる舞にて候つるに、折ふし庭前へうくひす木すへをつたひ、つれなくとをり候へハ 龍伯様、
軒ちかくこと問ひきてもうくひすのなかて過ゆくことをしそ思ふ
かやうにあそはし候へハ、鶯もやかて啼いて候、きとくなる事と申計ニ候、其外歌共御入候つれとも、又〃、
「朱書き」
「慶長九年」二月十日                   忠恒(花押)
比紀伊守
(「薩藩旧記雑録」後編3-1909)
「比紀伊守」とは比志島紀伊守国貞のこと。庄内の乱の際に伊集院忠真の謀反を忠恒にいち早く報告した人物とされ(「庄内陣記」など)忠恒の信頼が特に厚い家老でした…なのに、その息子・国隆の代にはまともな理由なく流刑しちゃうんですけどね(○。○)この辺がさすが忠恒(家久)テイストである。…話が脱線しましたが、この手紙が比志島国貞宛なのに比志島家所蔵ではなく鎌田家所蔵なのは、その辺も理由の一つでしょう。

なお、島津義久と忠恒を屋敷に招いたという「鎌雲」こと鎌田出雲守とは、比志島国貞とならぶ島津家家老の一人・鎌田政近のことです。政近はこの翌年、島津忠恒の上洛に同行し、京で客死しています。


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