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拙HP「戦国島津女系図」の別館…のはず
藤原安宿媛は、首皇子に入内後すぐに、子供を出産します。養老元年(717年)のことです。但し、その子は皇子ではなく皇女でした。乳母・阿倍石井(あべのいわい)の苗字から「阿倍内親王」と呼ばれるようになります。
のちの孝謙(称徳)天皇であります。
一方、時期がはっきりしないのですが、安宿媛のライバル・県犬養広刀自も井上内親王、不破内親王と続けざまに生んでおります。
…まあ、橘三千代は作戦が上手く言って「ひひひひ」状態だったでしょうがヾ(^^;)、当事者の安宿媛と広刀自の心境やいかに。

それにしても、女の子ばかりで、男の子がいないのが気がかりであります。

そして、焦る安宿媛に追い打ちをかけるように、養老4年(720年)に父・藤原不比等が63歳(62歳説もある)で亡くなります。まあ、安宿媛自体が年取ってからの子供でして(不比等40歳の子)覚悟は出来ていたでしょうが、おそらくかなり悲しんだ物と考えられます。
また、夫・首皇子が20歳を過ぎたのに、今だ天皇になる気配がないのも彼女にとっては気がかりだったでしょう。

彼女の気がかりの一つは、それから4年後に解決します。母や兄たちの根回しが奏功し?神亀元年(724年)に首皇子はやっと即位します。後に「聖武天皇」と呼ばれる天皇の誕生です。

もう一つの気がかりは、その後神亀4年(727年)に解決します。
安宿媛は皇子を出産します。安宿媛としては10年ぶりの子供、聖武天皇にとっても男の子は初めてであります。
県犬養橘三千代と、藤原氏の喜びぶりは既に書いたのでここでは述べませんが、聖武天皇も非常に喜んだことと思われます。何とこの皇子が生まれて半年後に皇太子になるのです。
これを前の例と比べてみると
聖武天皇の祖父・草壁皇子が皇太子になったのは20歳代、
聖武天皇の父・文武天皇が皇太子になったのは15歳、
聖武天皇も15歳
ですから、この安宿媛が産んだ皇子がいかに異例の待遇を受けているか分かるでしょう。

ところが!この皇子は産まれて1年後には病気になり、亡くなります。
聖武天皇も、安宿媛も体が丈夫な方ではなかったようなので、親の体質をしっかり受け継いでしまった物と見られます。
聖武天皇は平城京内の寺院ではすべて祈祷し、鷹狩りまで中止しますが、全く効果はありませんでした。聖武天皇は、ショックのあまりに政務を見るのを中止してしまいます。
聖武天皇でこれですから、母親の安宿媛の嘆きぶりはかなりひどい物だったと想定されます。

ところで、この年に安宿媛のライバル・県犬養広刀自が皇子を生んでいます。
後に「安積親王(あさかしんのう)」と呼ばれる皇子です。
ところが!安宿媛が産んだ皇子については大変な騒ぎぶりだったのに対し、この皇子については何のお祝いのイベントもなかったようです。
それどころか!広刀自を推薦したはずの県犬養橘三千代も何のアクションも起こしておりません。さすがに娘・安宿媛の手前遠慮したのでしょうか?謎であります。

この安積親王の出生と共に、安宿媛に絡んでくる陰謀が動き始めていたようです。
まず、聖武天皇の護衛隊であった「授刀舎人寮」が「中衛府」と改変されます。この軍隊は、それまで律令に定められたどの軍隊よりも強力でして、しかもその長官(中衛大将)には安宿媛の兄・藤原房前が就任します。
また、この年初めて「外五位の制」が行われ、中央貴族でも傍流の者は、「外従五位下」に任命されてしまったのですが、これに不満を持った者に藤原氏は声をかけていたようであります。

時の左大臣・長屋王が「亡き皇太子を呪詛していた」という密告があったのは、皇太子が亡くなった翌年の正月早々のことでした。

つづく

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